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NZではタトウは

ごく普通に受け入れられている


移民の子孫たちにも

タトウ文化は父祖の時代から

息づいていたし

先住民には

もともとタトウを入れる風習がある


日本人はタトウを容認しない

ということで

タトウを入れていない選手を選抜したのか


そんなことはない


日本の文化に敬意を表して

タトウ隠しのスキンスーツを着用したのである


まだ日本は熱い時期

NZの選手たちは汗腺を遮られ

大変だったろう

それでも勝つんだから

80%優勝できる


これから

日本の文化に敬意を表し

タトウを隠す国

なぜそこまでやんなきゃいけないんだ

と タトウを見せる国


色々なんだろうね


しかし

日本の文化はタトウを容認しなかったろうか

タトウと言うからややかしくなる


彫り物 刺青 と言おう


日本は刺青の美的先進国である


先住民のアイヌの人たちや

おそらく先住民的存在であったに違いない

沖縄の人たちには

刺青を入れる風習があった

沖縄では高齢の女性のごく1部に

今も姿勢を残している人がいる


中国の史書が伝える

邪馬台国の民も姿勢をしていた


別に

そんな昔に遡らなくても

江戸の時代は

見事な刺青を全身に入れた

イロハ48組の火消したちが

大店の屋根に立ち

半裸の姿で纏を振る


これは男気の世界で

江戸市民は火の粉を浴びて纏を振る

火消しの背中で躍る

極彩色のアートに見ほれたのである


生の人皮を画布にした芸術だった


だから

歌舞伎の舞台でも

もろ肌脱いで姿勢を見せた

本物でなくてもこれもアートだよ


人気の浮世絵にも

美しい刺青は登場した


博奕打ちによく見られた

素人彫りの刺青とはレベルが違う

無宿者の入れ墨は前科者の証だ


共に文化とは程遠い


芸術的に高度の域に達していた

日本御刺青文化は

明治 大正 昭和と

細りながら息づいてきたが

徐々に廃り

刺青師たちは

アウトロー社会の人たちに

需要を求めるようになった


でもな

昭和40年代後半に

僕は下町にしばらく住んでいて

よく銭湯へ行っていたけど

そこでよく合う鳶の親方は

それは見事な全身刺青をしていたな

僕は湯に浸かりながら

その人の全身で躍動するアートを飽かず観ていたよ


世界に誇れる日本の刺青文化を

没落させたのは

刺青=犯罪者のもの

という偏った認識だろうね


この認識を広めたのは

役人 教育者

それにメディアだろうね


それと もう1つ

多くの一般日本人が

外国人旅行者のできの悪いタトウに

強い違和感を抱いたことが影響している


タトウにも芸術クラスはあるんだよ


折角のワールド杯だ

タトウを隠すな

遠慮はいらねえ

タトウが苦痛で空へ逃げ出すような闘志で

一生残る戦いをしろ