北のミサイル発射訓練は

 やるぞやるぞの兆候を故意に見せている気配もある。

 日米韓の為政者には先刻承知のことだったようで

 公邸に泊まるのが大嫌いな安倍首相も

 未明の記者会見に備えて公邸に泊まった。 


 高度は4500キロメートル近くに達したが

 日本海の日本の経済的排他水域に落としたのは

 太平洋に落としてアメリカの逆鱗に触れる

 のを避けてのことであろう。

 
 同じこの日

 北のミサイル発射訓練を待っていたかのように

 日馬富士が引退を発表した。

 無論

 両者には何の関連性もない。

 日馬富士の引退は

 早まったことでもないし

 遅きに失したわけでもなく

 いいタイミングだったかもしれない。

 横審では日馬富士にとって厳しい声が高かったし

 引退勧告を食らう前に引退すれば

 相撲フアンには潔い態度と映るかもしれない。

 しかし

 この暴行事件の解明はまだこれからである。

 同席していた白鳳 鶴龍らが

 どんな言動をとっていたのかはつまびらかではない。

 被害者の貴ノ岩の現在のけがのようすも明確でない。

 頭を鈍器用のもので殴打されたとすれば

 時間が経過してから重い症状を発することも少なくない。

 更に 貴乃花親方の無言も

 単に警察の捜査が終わるのを待っているにしては

 不可解である。

 相撲フアンにとってはまだ事件は闇の中である。



 ところで

 失礼な譬えながら

 モンゴル出身の相撲力士を

 北方の国モンゴルから飛んできた

 日本の土俵に夢を馳せる人間ミサイルとしたら

 とっくに引退した朝青龍を含め

 4人の横綱を誕生させて一応の制覇は成し遂げた

 ということになる。

 ただ 朝青龍に続いて日馬富士も不祥事で土俵を追われ

 後味の悪さは残る。

 白鳳と 連続休場を続ける鶴龍には

 土俵上では見えない襟を正して

 横綱相撲を取り続けモンゴルの後輩力士のみならず

 全後輩力士の鑑になってほしい。

 そうしてスモウの名を世界に轟かせてくれたら

 世界中にスモウ人気が広がるだろう。


 今年は波乱含みの年回りなのか

 せめて年の瀬には楽しくて愉快な波乱が起きて

 心から笑って新年を迎えさせてほしい。