2020年以降の指導要領で

 中学高校の国語が大きく変わる

 高校の国語で言えば

 現在必須の「国語総合」4単位は

 評論などの実用主体の「現代の国語」2単位と

 文学・古典の「言語文化」2単位になる

 現行の「現代国語B]は

 「論理国語」と「文学国語」に分かれ

 それぞれ4単位になる

 どちらかの選択で

 殆どの高校は「論理国語」を選ぶと思われる

 すると

 選択で学ぶ高校2年以降は

 授業では文学作品は学ばないことになる

 
 これはセンター後継試験に

 文学作品を題材にした問題は

 絶滅することが予測されるからだ


 2,3年前ネット媒体の企画で

 センター試験の国語を受けて

 文学作品の読解の問題を見て

 あまりのお粗末さに鼻血を噴きそうになった

 4つ5つの解答例から選ぶのだが

 どれもこれもよくもこんな風に

 回りくどく邪推できるものだ

 といった解答例ばかりなのである

 大体 作者は読者がどう読むか

 については忖度しない

 100人の読者が読めば100通りの読解がある

 それが文学作品の面白さだ

 それなのに

 試験問題作成者の思い込み的邪推

 を読み解かなければ

 正解は得られない仕組みである

 今までこんな問題を突きつけられて

 2度と小説や 随筆なんか読むか

 と読書嫌いになった受験生が

 何万人 いや

 何10万人もいるだろう


 センター試験から

 文学作品が取り上げられなくなれば

 受験勉強のためでなく

 興味を惹かれて読書に入る若い人が増える

 そうして本が好きになる

 それは結果的に

 読書推進に一役買うと大きく期待したい