まずはゴルラップを聞いてくれ

  

 これでも歌なんだよ

 5歳のときから耳の悪い僕は

 長らく音痴の汚名を

 着せられていたんだ

 今は昔のことよ

 第1次カラオケブームがきてね

 得意先を接待する

 接待社員の1人として

 その席へ出た

 食事が終わりに近くなると

 上司が

 「そろそろカラオケでも」

 と得意先を誘う

 そのカラオケの店で

 接待する側も

 される側も

 かわるがわる歌うだろ

 仕方ないから

 僕も歌った

 蚊の鳴くような声で

 ボソボソと

 メロディーなんかないよ

 しらけさせちまってね


 それでどうしたらいいか

 を寝る前に考えた

 歌えばいいんだよ

 堂々と

 自分の歌なんだから

 決まりごとはないもの

 次の接待の機会に

 僕は

 「勝手にしやがれ」を

 自在に勝手に歌った

 声量だけは横綱並みでさ

 店内中が唖然とした

 
 それから時間が経って

 ゴルラップにきたんだよ

 従来の全ジャンルの歌を

 破壊して歌ってる

 己惚れてるだけなんだけど


 さてしめに

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