北朝鮮が発射訓練の弾道ミサイルを飛ばし

 領空の概念を超えた日本の超高空で

 弾道を描かせ太平洋に落下させた

 北海道のどこかの都市を狙って発射したわけではない

 
 それなのにJ アラートを作動させ

 奇襲攻撃のミサイルが飛んでくるような騒ぎになり

 北海道民を中心に不安をかき立てられた


 こないだはどっかの都市でバケツリレーや

 地に伏してミサイルを躱す訓練をやっていたし

 何だか解らないままに

 巷は戦争ムードに包まれだした

 
 日本がアメリカ、イギリスなどの

 連合国と開戦する大分前から

 巷には戦争ムードが醸し出されていた

 開戦に先立つ8年前の1934年(昭和8)8月には

 関東防空大演習が大がかりに行われた

 1934年(昭和9)7月には

 約200万人が参加したと言われる

 近畿防空大演習が行われている

 軍と民間の老若男女を動員しての

 大演習が行われれば

 4歳5歳の子供でも戦争が近づいたと思いこみ
 
 浮き足立つ

   以降 太平洋戦争開戦まで

 大小の防空演習は日常の行事になった

 その結果は焼け跡が広がる焦土だった


 戦争が近づいているわけでもないのに

 アラートの警報が鳴り

 人々は地に伏し

 頑丈な建物の中に逃げ込む

 それが日常のことになったら
 
 滑稽を通り越して悲劇である

 おかしなムードを濃厚にさせないためには

 一般市民が冷静に対処し

 緊張状態にある国とも対話を願う姿勢を

 強めていくことが必要だろう