大陸間弾道弾さえ撃墜できる能力を備えた

 イージス艦が民間のコンテナ船と衝突して

 航行能力を含めて多くの能力を損なわれるとは・・・

 現代の新鋭兵器の知識に疎い身には

 いくら排水量が3倍あったとしても

 最新鋭艦だから強靭な装甲を持っているはずだと思い込む

 図体がでかくったって軍艦から見りゃ張子の虎だ と

 ところが

 張り子はイージス艦のほうだった

 コンテナ船はかすり傷ですんだ

 
 そうか

 イージス艦は空に対する備えだから

 頭でっかちということなんだ

 少年のとき

 戦記雑誌「丸」を愛読していたことがある

 震洋というモーターボートの前部に

 爆装を行った特攻兵器があった

 本土上陸作戦を行う敵の大艦隊が

 上陸作戦を開始したら

 あちこちの入り江や 島影から

 無数の震洋が飛び出して

 敵艦艇に群がりたかる戦法だった

 本土上陸作戦は行われなかったから

 戦果のほどは予測不能だが

 イージス艦相手には功を奏するかもしれない


 それはともかくとして

 完璧なものはあり得ない

 どこかがウイークポイントになって

 どんな強力な存在も

 そこをつかれたらもろいということだ

 それは永遠の真理であり

 人知の限界を暗示しているのだろう


 完璧を目指すな

 それがいちばん強い生き方なのだ