いている道がいつの間にかぬかるみになった。でも、終わりのないぬかるみはない、
と余裕でぬかるみを進んだ。
それからなのよ。
人間が持っている本能が働くんだ。
このまま進んでいくと、
ぬかるみはいつの間にか底無しの泥沼になるんじゃないか。
ここで岐路が生まれる。
まさか底なし沼なんていうことはないだろう、
このまま行こう。
この選択にはもうだいぶぬかるみを進んできた、今更戻るのはただの徒労になるのではないか、
という恐れが大きく絡んでいる。
こういうときは素直にヤバいことだと受け取り、引き返すのが最良の選択になる。
ぬかるみに例えたが、
惰性に流され喜びと緊張感のない行動は、
ぬかるみのような不毛な行動に陥りやすい。
そのときに起こる底なし沼に落ちるような恐れは、
人の本能が知らせる最後の警告なのだ。
素直に引き返せば、
ちゃんとぬかるみから脱出することができる。
引き返すことを恐れず、
その勇気を奮い起こせば惨憺たる状態になるのを避けられる。
果敢に引き返す勇気こそ、
人生ではどんな勇気にも代えがたい最高の勇気なのだ。
 
※ 画像は友人が送ってくれた直近の五色沼です。底無しの泥沼ではありません、念のため。