愚痴り癖は治りにくい

でも 40過ぎて克服した女性もいるんだ

結婚前は家電メーカーに勤めていてね

同僚に嫌われていた

そりゃそうだろ

いつも愚痴の聞き役だなんて真っ平ご免だろ

職場恋愛の1つ2つもしたらしいけれど

どんな男だってデートの会話が向こうは100%愚痴

こっちはうんうん解る解るじゃウンザリだろ

 

でも すぐに振られても

なぜ恋愛が成立したんだろ?

貴方には解るはずだし 恋愛に関係なくても貴方もそうしてる

つまり 愚痴は嫌われると充分解っており

いっとき我慢して嫌われないよう振る舞うことができたのだよ

これは愚痴り癖を治すヒントになるから覚えておいて

 

話を元に戻そう

その女性は恋をした

相思相愛だった

しかも 愛想もつかされずす結婚まで進んだ

どうしてそこまでいったと思う?

彼女は恋愛が成立するとすぐに愚痴を始めている

 

種明かしをすると

結婚して夫になった人は愚痴を聞くのが大好きな人だったのだよ

貴方はまだ出会っていないけれど

そういう人がいるのだよ。

ごく少ないけどね

 

愚痴を聞いて 世の中にはこういう人もいるんだ

と優越意識に駆られる

その反動で可哀想だ庇護したいという意識が生まれる

 

それよりも何よりも愚痴で語られる内容から

いろんな人の人間性や

人間模様が浮かびあがって興味が尽きないのだと思うよ

世の中にはいろんな人がいる

捨てる神あれば拾う神ありだもの

いつもいつも愚痴を聞いて幸せ

いつもいつも愚痴を聞かされて幸せ

 

他人も羨む家庭生活が続いて

好事魔多しで夫は進行性のガンにかかった

献身的な看護も虚しく

夫は天国へ旅立った

 

彼女に悲しみが続いたが

ようやく悲しみから立ちあがれたとき

彼女愚痴を言わない人になっていた

亡夫が生前よく言っていたことがある

「もしも俺が先立つことがあったら愚痴は言うな

 嫌われて生きづらくなるぞ

 俺が生きてる間に一生分の愚痴を吐いちゃえよ」

 

愚痴を聞くのが大好きな人間がいるんだよ

別に男性でなくてもいい

同性だったら一生の親友になれる

その人は愚痴を聞きたくてしょうがないんだから

じゃんじゃん吐けばいい

その代わり

他の人の前では普通の会話をするように心がける

会話のキャッチボールの楽しさを知るようになれば

貴方の愚痴り癖は治る

絶対 治るからね