「私は入学試験を三度受けて、二度失敗した」と語ったのは、
英文学者の外山滋比古氏。後に“知の巨人”とうたわれた氏は、
その悔しさを
「じっと胸にしまって、努力して秀才たちに引きはなされないように」
励んだという。
氏は、人は自力のように思っていても
「その実、敵の力を借りていることが少なくない」と述懐する。
例えば、貧乏を乗り越えようと必死に働く。
スポーツでは、好敵手に負けまいとして強くなる。
入試の失敗も、それをばねに
「大きな力をつける好機に恵まれることになる」と(『考える力』海竜社)
進学や就職など、新たな旅立ちの季節を迎えた。
中には思うような結果が出ず、
自分が描いていた進路とは異なる道を進む人もいるだろう。
だが、積み重ねてきた努力は、自分を裏切らない。
将来、必ず自身の糧となる。
池田先生は、未来部員に向けて、
「青春時代は、『決意の根』を鍛え上げる時です。
じっとこらえて『今に見よ!』と、
負けじ魂で決心と挑戦を繰り返した人が、
栄光の未来を勝ち取ることができるのです」と。
道には並木道や一本道もあれば、坂道や荒れた道、回り道もある。
大切なのは、今ここから一歩を踏み出すこと。
その勇気が、失敗も悩みも、人生勝利の力に変えていく。(銘)
名字の言>2021.3.23
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教学
◆〈紙上教学研さん 「世界を照らす太陽の仏法」に学ぶ〉第10回=完 絶対勝利の信心〈下〉 谷川主任副会長2020年10月17日
「紙上教学研さん『世界を照らす太陽の仏法』に学ぶ」の最終回となる今回は、前回(3日付)に続き、「絶対勝利の信心」について、谷川主任副会長と共に学びます。(池田先生の講義は『創価学会 永遠の五指針』から引用)
池田先生の指導
悪と戦うことで、
わが生命が鍛えられます。
清められます。
悪と戦う中にこそ、
功徳も成仏もあるのです。
【御文】
法華経の行者は信心に退転無く身に詐親無く・一切法華経に其の身を任せて金言の如く修行せば、慥に後生は申すに及ばず今生も息災延命にして勝妙の大果報を得・広宣流布大願をも成就す可きなり(祈祷経送状、1357ページ5行目~7行目)
【現代語訳】
法華経の行者は信心において退転なく、身において偽り親しむことなく、一切、法華経に身を任せて金言の通り修行するなら、確かに後生はいうまでもなく、今生においても息災延命ですぐれた果報を得、広宣流布の大願をも成就することができるにちがいない。
■ 池田先生の講義
大聖人は、御自身の大難との闘争について言及された上で、法華経の行者の「絶対勝利」の信心と実践について、三点にわたって御指南されていきます。
第一に「信心に退転無く」と仰せです。決定した信心です。
どこまでも妙法根本に生きるとの大誓願です。
わが一念に迷いやためらいがあったり、
臆病であってはならない、ということです。
「進まざるは退転」です。
―◆―
私たちの信心の実践では、
たゆみない一日一日の積み重ねが重要です。
「不退の信心」とは、言い換えれば「諦めない」ことであり、
「負けない」ことです。臆病な心を排して、
勇気を奮い起こした挑戦の中でこそ、勝利の道は開かれます。
かつて池田先生は“「二月闘争」はなぜ勝利できたのか”について、
「それは、目の前の一人を徹して誠実に励ましてきたことに尽きる」
と語られました。
そして、「『広宣流布』は、一人の『人間革命』から始まる。
決意した一人が、一人を立たせる。
その一人が、さらにまた、もう一人を奮い立たせていく。
勇気は勇気を呼ぶ。
この『一対一』の決意の連鎖こそが、
拡大の鉄則である」と教えてくださいました。
目の前の「一人」への励ましを根本に、
いかなる試練や苦難にも負けない「地涌の同志の陣列」を築く――。
この地道な戦いによって、
創価の師弟の人材城は築かれてきたのです。
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社会にも、人生の途上にも、
予期せぬ困難が立ちはだかることがあります。
今回のコロナ禍もそうでしょう。
そうした中でも、世界中の同志は、祈りを根本に立ち上がり、
周囲の友を励ましています。
それは、「御書」という明確な指標があるからです。
■ 池田先生の講義
第二に「身に詐親無く」です。
行動や振る舞いにおいて、偽り親しむことなく、
常に誠実に信念の行動を貫くことです。
信じる道をどこまでもまっすぐ進むのです。
また、悪を見て黙っているのは、「詐親」になってしまいます。
正法に背く悪に対しては毅然と責めていくことが、
「身に詐親無く」の実践となるのです。
第三に「一切法華経に其の身を任せて金言の如く修行せば」とは、
仏の心である法華経を如説修行することです。
私たちの立場でいえば、
どこまでも南無妙法蓮華経の御本尊を根本とし、信行学を貫き、
御書に仰せのままに広宣流布の大願に生き抜くことです。
―◆―
学会は日蓮大聖人の仰せのままに、
「御本尊根本」「御書根本」で進んできました。
学会の教学は、学問的な探求を目的とするものではありません。
どこまでも「実践の教学」であり、
自身の境涯を開いていくためのものです。
御書を拝し、大聖人の大確信の言葉に触れることで、
自身の臆病や不信、恐怖などを打ち破っていくことができます。
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広宣流布とは永遠に仏と魔との闘争です。
先生は、悪と戦う重要性について教えてくださっています。
【御文】
悪を滅するを功と云い善を生ずるを徳と云うなり(御義口伝、御書762ページ12行目)
【現代語訳】
功徳とは、悪を滅するのを「功」といい、
善を生ずるのを「徳」というのである。
■ 池田先生の講義
末法という正邪が転倒した時代は、
「元品の無明」が現実社会に蔓延する悪縁に触れて、増長していく。
ゆえに法華経の行者に対する魔の勢力の反発も強まるのです。
だからこそ、現実の「外なる悪」と戦い、勝たねばなりません。
「外なる悪」との戦いは、「内なる悪」に打ち勝ち、
「内なる善」を開き顕す戦いと一体だからです。
悪と戦うことで、わが生命が鍛えられます。清められます。
「悪を滅するを功と云い善を生ずるを徳と云うなり」です。
悪と戦う中にこそ、功徳も成仏もあるのです。
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先生は最後に、
「異体同心の団結」の重要性について教えてくださっています。
■ 池田先生の講義
「悪は多けれども一善にかつ事なし」(御書1463ページ)です。
その勝利の要諦を教えられている御文が、「
日蓮が一類は異体同心なれば人人すくなく候へども大事を成じて・一定法華経ひろまりなんと覚へ候」(同ページ)です。
正義の陣営が異体同心の団結で臨めば、
最後には絶対に勝てるのです。
広宣流布の師匠と心を合わせて、法華経の兵法で戦えば必ず勝てる!
勇気ある信心を貫けば、必ず正義を宣揚できる!
異体を同心とする善の団結を築けば、いかなる悪をも打ち破れる!
これが「絶対勝利の信心」の極意です。
―◆―
先生は「異体同心」について、
「仏の心であり遺命である『広宣流布』を我が使命として自覚し、
実践し抜いていく『師弟不二の信心』にこそ、
『同心』の核心があります。
師と同じ精神に立って、戦いに挑み、
勝利することが『異体同心』の根幹です」と語られたことがあります。
実際に、異体同心の団結を実現することは簡単ではありません。
さまざまな違いを乗り越えて、同じ心になっていく。
その中心の一本の軸こそが「師弟」です。
広布拡大の勝利の結果をもって師匠に報告し、喜んでいただく――。
その弟子の誓願の心で皆が一致していくところに
真の団結は生まれます。
そのためにも、私たち弟子が決定した信心で、
一人立ち上がっていくことが大切です。
今、「わが地域の広布は私が担う」との誓いを持った地涌の同志が
世界中に広がっています。
この池田門下の連帯こそ、異体同心の姿であると思います。
絶対勝利の信心を持った私たちは、師弟不二の実践に徹して、
世界広布にまい進していきましょう。
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池田先生の名言集
*仏法者の在り方
人民のため、社会のために身を挺して戦う――
それが菩薩であり、仏です。仏法者の在り方です。
その行動のない仏教は、まやかしです。(「友誼の道」の章、74ページ)
*普遍の鉄則
人間の生命を大切にし、人間を守るということ――
それは、人類が生きていくうえの普遍の鉄則です。
(「友誼の道」の章、120ページ)
*幅広い交流
国家による政治や経済次元の交流は、
利害の対立によって分断されてしまうことが少なくない。
だからこそ、平和と友好のためには、民間による、
文化、教育、学術などの幅広い交流が不可欠である。
(「懸け橋」の章、157ページ)
*民衆こそ王
万人に「仏」の生命をみる仏法は、本来、
民衆を王ととらえる思想でもある。
民衆が本当の主権者となり、幸福を享受できる社会の建設が、
われらの広宣流布なのだ。(「懸け橋」の章、204ページ)
*歴史の必然
地球は一つである。人類も一つである。
人間同士、手を取り合うことは歴史の必然である。
(「懸け橋」の章、238ページ)
*人間を結ぶ絆
「誠実」への共感に国境はない。
「誠実」こそが、人間を結ぶ心の絆となるのである。
(「信義の絆」の章、318ページ)
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「乙御前御消息」日蓮大聖人御書P1219
軍(いくさ)には大将軍を魂とす大将軍をくしぬれば歩兵(つわもの)臆病(おくびょう)なり
~通解~
戦には大将軍を魂とする。
大将軍が臆したならば、兵も臆病になってしまう。
~池田先生の指導~同志への指針
「法華経の将軍学」こそ、究極のリーダーシップである。
一切の勝利の要諦は、「長の一念」にある。
リーダーの勇気は伝播する。
誓願の題目が波動を起こす。
率先垂範の開拓から勢いが生まれる。
不二の創価の大将軍たちよ、
けなげな同志を最大に讃え、労い、
一人一人が「私は勝った!」と胸を張れる名指揮を頼む。
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「四条金吾殿御返事」日蓮大聖人御書全集P1185
敵(てき)と申す者はわすれさせてねらふものなり、
是(これ)より後(のち)に若(もし)やの御旅(おんたび)には
御馬(おんうま)をおしましませ給ふべからず、よき馬にのらせ給へ
~通 解~
およそ敵というものは、(その存在を)忘れさせて狙(ねら)うものである。今後もしも旅に出られる際は、馬を惜(お)しんではならない。
良い馬にお乗りなさい。
~池田先生のご指導~同志への指針
油断(ゆだん)と慢心(まんしん)に魔(ま)は忍(しの)び寄(よ)る。
「信心即生活」とは観念(かんねん)ではない。
惰性(だせい)を排(はい)して、具体的に勝ち取るものだ。
張(は)りのある勤行と教養ある生活リズムで健康管理を!
交通事故や火災に注意し、
悪縁(あくえん)を寄せ付けぬ、鋭(するど)き用心を!
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リンク、修正しました。
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ランキングに参加しています。応援ありがとうございます。
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~蓮華~
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