クリミア戦争の折、ナイチンゲールが不眠不休で傷病兵を看護したことは、よく知られている。

 

この時、戦地で看護に尽くした黒人の女性がいる。

メアリー・シーコールである。

 

負傷や感染症に苦しむ兵士を支えようと、戦地行きを志願。

だが彼女は、肌の色で拒絶された。

それでも自費で戦地へ赴き、敵味方関係なく、多くの傷病兵の看護に当たった。

1881年の逝去時は「タイムズ」紙などに追悼記事が掲載された。

 

彼女は、自らを戦地に駆り立てたのは「無私の精神によるもの」と述べている。

没後100年を経て、その功績に、イギリスで再評価の機運が高まっていく。2016年には、記念像が建立された(『メアリー・シーコール自伝』飯田武郎訳、彩流社)

 

現在のコロナ禍でも、患者に懸命に尽くす看護師の方々がいる。

感染の危険と背中合わせの中、不安を抱え、苦しんでいる人に手を差し伸べる。

その献身と使命感に、心からの感謝と敬意をささげたい。

 

仏法では、仏の慈悲の行為を「抜苦与楽(苦を抜き楽を与える)」と説く。

仏道修行とは、苦悩する目の前の一人に寄り添い、心の絆を結ぶことに尽きる。

「励ましの輪」を広げることが、今の危機を乗り越える力になると信じ、価値創造の挑戦を重ねたい。(将)

          名字の言>2020.11.22

 

          聖教新聞「SEIKYO ONLINE」

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【教学】

◆〈ONE GOSHO この一節とともに!〉男子部教学室編 

2020年11月21日崇峻天皇御書

かつてない苦難の中にあっても、価値を創造し、励ましと人材の拡大に挑んだこの一年。今回は、広布に生き抜く「一日」の大切さを学ぶ。

 

御文
 人身は受けがたし爪の上の土・人身は持ちがたし草の上の露、百二十まで持ちて名を・くたして死せんよりは生きて一日なりとも名をあげん事こそ大切なれ
(御書1173ページ)

 

通解
 人間に生まれることは難しく、爪の上の土のようにまれであり、その身を全うするのは難しく、草の上の露のようにはかない。120歳まで長生きしても悪い評判を残して終わるよりは、生きて一日でも名をあげることこそ大切である。

 

背景
 本抄は建治3年(1277年)9月11日、日蓮大聖人が身延の地から鎌倉の四条金吾に与えられたお手紙である。別名を「三種財宝御書」という。
 本抄が送られる以前、金吾は、桑ケ谷問答を巡る讒言(事実無根の訴え)を信じた主君の江間氏から疎まれるようになり、“法華経の信心を捨てなければ、所領を没収する”と迫られていた。
 しかし金吾は不退転の信心を貫き、大聖人の御指導通りに誠実な振る舞いに徹した。そうした中、江間氏が病に倒れ、医術の心得のあった金吾が治療に当たることになる。その報告に対する返信が本抄である。
 大聖人は、主君からの信頼を回復する大事な時だからこそ油断してはならないと示され、賢人としての生き方を教えられている。

 

解説
 「爪の上の土」「草の上の露」――日蓮大聖人は本抄で、比喩を通して、人間としてこの世に生まれ、生き抜くことは難しく、人生は、はかない。それゆえに尊いことを示された。


 そして、かけがえのない一生であるからこそ、一瞬一瞬を大切に、価値ある人生を送るよう御教示されている。


 続いて大聖人は、長寿を表す「120歳」を指標に用いながら、ただ長生きすることよりも、「いかに生きるか」が重要であると仰せである。

人生の価値は、長短だけでは決まらない。たとえ短くとも、「名をあげて」生きるよう、御指南されているのである。


 ここでいう「名をあげる」とは、社会的地位や名声を求める生き方ではない。正法を持った一人の人間として、周囲の人々から信頼され、たたえられることである。


 拝読御文の直後で大聖人は①主君に仕えること②仏法に尽くすこと③世間における心掛け――の3点において、鎌倉の人々に「大変に素晴らしい」とうたわれるようになりなさい、と仰せである。


 磨き上げた人格の輝きで、「あの人は立派だ」「素晴らしい」と賛嘆される生き方――

それこそが、“仏法即社会”の実証であるといえよう。


 苦境の中で本抄を受け取った四条金吾は、大聖人の御指導通りに誠実に、病にかかった主君の治療に当たった。

そして再び信頼を得て、後には、従来の領地の3倍にも当たる土地を賜る。
 広宣流布のため、同志を励まし、自身の人間革命に挑み、社会で奮闘する日々もまた、御聖訓通りの「名をあげる」一日一日にほかならない。
 新型コロナウイルスの感染拡大によって、思うようにいかないことが多かった、この一年。オンラインも駆使しながら、周囲に励ましを送り続け、自他共の幸福への歩みを止めることはなかった。

未曽有の危機を前にしても、負けじ魂を燃え上がらせて、職場や地域で奮闘を重ねてきた。
 その一日一日が生命に無上の福徳を積み、必ず勝利の花を咲かせゆくことを、確信して進みたい。


 池田先生は語っている。


 「広宣流布のために流した労苦の汗こそ、いちばん尊い。

その人こそ、生々世々、あらゆる人々から喜び慕われ、

敬愛されゆく大境涯を開いていける。

また、まことの信心に徹しゆく人には、教養も、品格も、福徳も、

すべてが最高に備わってくる」


この一年の挑戦を皆でたたえ合いながら、男子部結成70周年であり、学会創立100周年への“新たな10年”の幕開けである明「希望・勝利の年」へ、新たな前進を勢いよく開始したい。
 

一日一日を悔いなく生き抜き、池田先生と共に「黄金の日記文書」をつづりゆこう。

 

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~池田先生の名言集~


*君が太陽であれ
どんなに深い闇でも、太陽が昇れば、すべては光に包まれる。

太陽は常に燃えているからです。

状況がどうあれ、君が太陽であればいいんだ。(「本陣」の章、69ページ)


*人間革命の大舞台
苦闘するということは、自身の人間革命の大舞台に立ったということなんです。それを乗り越え、勝利した時の喜び、爽快感は、何よりも、誰よりも大きい。(「本陣」の章、95ページ)


*自他共の幸福
人間の偉大さは、自分のためだけに生きるのか、自他共の幸福のために生きようとするのかによって決まるといえる。(「希望」の章、170ページ)


*地涌の菩薩の大生命
広布の使命を自覚し、戦いを起こしていく時、地涌の菩薩の大生命が、

わが胸中に脈動します。それが何ものにも負けない強靱な生命力をもたらし、自らの境涯を高め、広げていくんです。(「民衆城」の章、323ページ)


*題目第一
不信というのは、生命の根本的な迷いであり、元品の無明です。

それは不安を呼び、絶望へと自身を追い込んでいきます。

その自分の心との戦いが信心です。その迷いの心に打ち勝つ力が題目なんです。

ゆえに、題目第一の人こそが、真の勇者なんです。(「緑野」の章、328ページ)

 

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〈御文〉
 此の文は煩悩即菩提生死即涅槃を説かれたり、法華の行者は貪欲は貪欲のまま瞋恚は瞋恚のまま愚癡は愚癡のまま普賢菩薩の行法なりと心得可きなり(御義口伝、785ページ)


〈通解〉
この文(法華経の結経である普賢経の「不断煩悩不離五欲」)は

「煩悩即菩提」「生死即涅槃」を説かれたものである。

法華経の行者は、貪欲は貪欲のまま、瞋恚は瞋恚のまま、

愚癡は愚癡のままで、

「普賢菩薩の行法」となると自覚していくべきである。

 

〈池田先生が贈る指針〉

 

「煩悩即菩提」の仏法である。

見栄や体裁などにとらわれず、ありのまま、

御本尊に祈りをぶつけていけばよいのだ。


なかんずく「広宣流布」の悩みは、尊き仏の悩みである。

 

法のため、人のため苦労した分、境涯を開き、人間革命できる。

 
どんな苦悩にも負けずに、自在の振る舞いで、

社会へ価値を創造していくのだ。

 

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「佐渡御書」日蓮大聖人御書全集P956

 

世間の浅き事には身命を失へども大事の仏法なんどには捨る事難し故に仏になる人もなかるべし

 

~通 解~
世間(せけん)の浅(あさ)いことには、命を失うことはあっても、

大事な仏法のために命を捨てることは難しい。

それ故に仏になる人もいないのである。

~池田先生の指導~同志への指針


人間として生を受けたことが、いかに尊貴(そんき)な福運か。

ゆえに「浅き事」に流されて、悔(く)いを残してはならない。


恩師は私に“若き命を「大事の仏法」に懸(か)けてみよ。

絶対に正しき人生を歩める”と約束くださった。

 

この70年の軌跡が、その証明である。
私も叫びたい。

“地涌の若人よ、広宣流布という壮大なロマンの勝利劇を、

   思う存分に綴りゆけ!”と。

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