おすすめ絵本【てん】子どもが本来持っている力
大好きな絵本たちがあります。その中の一冊「てん」絵を描くのがキライな女の子 ワシテちゃん。真っ白な紙を見てせんせいはちょっとのことばをかける。そして真っ白な紙にしるしを求める。せんせいがかけたことばを、私はすてきだなぁと感じますワシテちゃんが付けたしるしは小さな小さな「点」。その後せんせいがしたこと。その紙を、せんせいの机の上に立派な額に入れて飾ること。せんせいの気持ちは何も書かれていません。せんせいのことばも少し。せんせいの行動も少しです。それがスパイスになりワシテちゃんはものすごい開花します絵が苦手とか、嫌いだったわけではなかった。なんとか共感しようとして「今日は何も描きたくなかったのかな?」「今日は違うことしたかったんだね」「せんせいはこんなの描いてみようかなー」…それらのどのことばを選んだとしてもおそらくワシテちゃんには響かなかったでしょう。ワシテちゃん自身で作っていた枠が知らないうちに取り払われていてそのしあわせをさらに同じ思いをしている小さな子につなげます。苦しく感じていたことは、同じ思いをしている人の力になれるんですねそして、なによりありのままでいいこの言葉が頭ではなく、ストンと心にまるくあったかく広がっていく絵本です