今月は(一社)北辰会の定例会がない月なので、数か月ぶりに元スタッフや現役スタッフが集まって勉強会を開催しました。
今回はみんな都合がついたようで、ほぼフルメンバーでの開催。
まず前半はベテランの坂口先生の症例について検討会。
よく治している症例なのですが、細かく見れば問題もあり、今後治療を続けていくうえでの課題も見えてきました。
ただ治したというだけでなく、なぜ治ったのか?
もっとシャープに治す方法はなかったのか?
ありのままのカルテを自分以外の人に見てもらうことにより、新たな発見があったり、自分の問題点が浮き彫りになったり、レベルアップにつながります。
何を隠そう、私もおそらく北辰会史上でも過去最高レベルに多くの症例を出させていただいており、その時の経験が今に生きています。
後半は実技。
それぞれの課題を挙げてもらい、古代鍼・ゴウ鍼・体表観察と、個人に合わせて指導を行いました。
特に、個人的に最近こだわっている補瀉については、かなり理論的に細かく指導しました。
みんな理解が深まってくれたようです。
私たちの仕事は、人の人生に大きく関与する仕事です。
救いになることもあれば、逆に救えないこともあります。
とても責任に伴う仕事なので、中途半端な覚悟では到底全うできません。
よって、どうしても指導の最中は厳しくなることもありますが、みんな理解してくれるものと思っています。
常に信念をもって、鍼をもつこと。
師匠からの教えを、少しでも伝えられたら幸いです。