コロナ禍における不安感などを伴う症状を治すコツ。 | 輝鍼灸院☆輝ファミリーの輝日記☆

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神戸市東灘区にある中医学・東洋医学専門 輝鍼灸院のブログです。

 

当院には、パニック障害・不安障害などの診断を受けた患者さんが多く通院されています。

 

しかし、こういった病名がつけられていなかったとしても、不安感を訴える患者さんは多いものです。

 

 

例えば、主訴が肩こり頭痛、もしくは不妊症などだったとしても、話を聞いていくと不眠や動悸・そして不安感にも悩んでいるというケースもよく見受けられます。

 

不眠・動悸・不安感。

 

この3つはセットで現れることが多いです。

 

東洋医学的には「心の臓(しんのぞう)」が病むと、これらの症状がセットで現れやすくなります。

 

基本的には、この「心の臓」を調えてあげれば、症状は消失するのですが、問題はこの「心の臓」を病むまでの経緯なのです。

 

何が原因で、どのようなメカニズムで「心の臓」を病んでしまったのか?

 

たとえば、

・精神的ストレスや、疲労を溜め込むことによる「肝の臓(かんのぞう)」の異常。

・食べ過ぎや、そもそもの胃腸の弱りによる「脾の臓(ひのぞう)」の異常。

・加齢や過労、房事過多による「腎の臓(じんのぞう)」の異常。

 

これら他の臓腑の異常が波及して、結果的に「心の臓」が異常をきたし、症状が出現する。

こういったケースも多いのです。

ですから、単純に「心の臓」だけ整えればよいわけでもありません。

 

他にも最近は、

ワクチン接種後の「心の臓」の異常。

コロナ後遺症による「心の臓」の異常。

なども見受けられます。

 

これらの原因や症状が現れるまでの経緯を、問診や体表観察(舌診・腹診、背部・四肢の重要なツボの観察)などを通して明らかにし、治療を進めていきます。

 

つまり、決して「不安感にはこのツボ!」といった具合で短絡的な治療をしてはいけないのです。

 

「ワクチン接種後の症状にはこのツボ!」

「コロナ後遺症にはこのツボ!」

もあり得ません。

 

 

なぜコロナ感染やワクチン接種後に、これらの異常が現れるのか?

 

まだまだ正確なエビデンスはないとは思いますが、あくまで東洋医学的な診立てで、東洋医学的な治療をすることにより、よくなっていく現実があります。

 

これまでの経験上わかっていることとしては、もともと心の臓に熱をこもらせやすい方や、心の臓における陰血が不足傾向にある方は、こういった症状を引き起こしやすい特徴があります。

 

そのあたりの体質的な要因を踏まえた上で治療を進めていけば、ほぼほぼうまくいきます。

 

もし、お困りの方がいれば相談頂きたいです。