コロナの影響もあり、4月5月は外出を自粛される患者さんもいらっしゃる中、
そうは言っても体調が悪い方はいらっしゃるので、新たな患者さんとの出会いもあります。
そんな中、ここ数日興味深い現象が起きています。
8年ほど前に診させていただいていたのですが、
遠方に転居され縁遠くなっていた患者さんから突然連絡があったり、
20代、奈良での修業時代から親しくさせてもらっていた患者さんから10年ぶりに連絡があったり、
10年前に診させていただいていた患者さんが九州から帰ってこられたということで予約が入ったり、
なぜか開業当初の頃の患者さんから立て続けに連絡があるんです。
開院12周年という大きな区切りの年をコロナ騒動の中で迎え、生活が一変したこの春。
自分の中でも人生を見つめ直す良い時期だったように感じています。
何かは分かりませんが、何かを教えられている。
何かが大きく変わっていきそうな予感がする日々です。
とうとう鍼灸院のベランダでも菜園を始めました。
放射能検査済の土を使っています。
当然無農薬で育てていきます。
成長を一緒に見守って頂けると嬉しいです。
収穫したら皆さんにもお裾分けしたいと考えていますので、楽しみにしていてください。
もう既に発芽しています。
種を撒き、水やりをして、芽が出る。
たったこれだけのことで、こんなに嬉しいものなんです。
野菜作りを始めて気づいたのですが、
野菜を育てることと鍼をすることって通ずるものがあるんです。
鍼をするってことは、皆さんの身体に水やりをしたり、間引きをしたり、
脇芽をかいたり、受粉させたり、そうやって野菜の世話をすることに似ています。
色々と手を加えてはいますが、成長するのは野菜の力ですし、
皆さんの身体が治るのも、皆さんの持っている治ろうとする力によるものなんです。
鍼をするってことは、野菜の世話をしているようなもの。
野菜が大きくなろうとするのを世話するように、
身体が治ろうとするのをお世話しているに過ぎないんです。
生き物の持つ神秘的な力。
それに対して謙虚な気持ちを忘れず、
毎日を有難く過ごしていきたいと思う今日この頃です。