「回復パーティションの削除を行っても大丈夫なの」、「どうすれば回復パーティションを削除するか」という疑問を抱いている人が多いと思います。

 

回復パーティションの役割

回復パーティションは、システムハードドライブ上の特殊なパーティションで、システムに問題が発生した場合にシステムを工場出荷時の設定に復元するために使用されます。回復パーティションの変更や削除を防止するため、回復パーティションには通常ドライブ文字がなく、ディスクの管理にはヘルプオプションしか提供されていません。


2種類の回復パーティションがあります。

 

1つは、Windows回復環境(WinRE)を保持するパーティションで、GPTディスクにWindowsをインストールすることによって作成されます。通常、Windowsの回復パーティションには、オペレーティングシステムしか含まれていないため、数百MBのディスク領域を占有します。

 

もう1つは、出荷前にDell、HP、Lenovoのようなコンピュータ製造元によって作成され、それによって、OS、ドライバ、ビルドインアプリケーションを含む工場出荷時のデフォルト設定にコンピュータを復元することができます。その回復パーティションは、Windows回復ーティションよりも多くの領域を必要とし、通常はOEMパーティションとしてマークされます。

実行中のOSに影響を与えることなく、 回復パティションを削除しても大丈夫ですが、削除する前に慎重に考えてください

回復パーティションを削除する方法

 

方法1.Diskpartで回復パーティションを削除

①検索ボックスに「diskpart」を入力し、最も一致する検索結果から該当する「diskpart」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。

 

②Diskpartプロンプトで、下記のコマンドを順番に入力します。それぞれのコマンドをEnterキーで終了します。
 

「list disk」と入力してすべてのディスクを表示します。回復パーティションが存在するディスクの番号に注意を払ってください。

「select disk n」と入力します。「n」を正しいディスク番号に置き換える必要があります。

「list partition」と入力すると、選択したディスク上のすべてのパーティションが一覧表示されます。パーティションラベルとパーティション情報を参照して、回復パーティションが分かります。

「select partition n」と入力します。nは回復パーティションのパーティション番号です。

「delete partition」と入力して回復パーティションを削除します。

 

短所:Diskpartは、詳細を表示する明確なインターフェイスがなくても、回復パーティションを削除できますが、間違ったパーティションを削除する可能性があります。

 

回復パーティションを削除できない場合

ほとんどの場合、回復パーティションをスムーズに削除できます。しかし、「force protected パラメータを設定しないと、保護されたパーティションは削除できません」というエラーメッセージが表示されることがあります。

 

原因:

そのエラーがGPTディスクで発生しやすいです。削除しようとする回復パーティションがWindowsによって保護されたパーティションと見なされると、削除は防止されます。

 

解決策:

「gpt attributes = 0x8000000000000000」と入力し、「delete partition」を繰り返します。その後、回復パーティションを削除できると思います。

 

方法2.回復ドライブの作成中に回復パーティションを削除

Microsoftのヘルプドキュメントには、回復パーティションを削除する別の方法があります。USB回復ドライブを作成する時にPC から回復パーティションを削除することができます。下記のポイントに注意してください:

 

処理が終了したら、次のいずれかの操作を行います。

 

回復パーティションを PC 上に保持する場合は、「完了」 を選択します。

回復パーティションを PC から削除してディスク領域を解放する場合は、[Delete the recovery partition from your PC] (PC から回復パーティションを削除する) リンクを選択します。次に、「削除」を選択します。

 

方法3.Partition Wizardで回復パーティションを削除

①MiniTool Partition Wizard無料版をダウンロードします。インストールして実行します。ここではプロ版を例にします。

②削除しようとする回復パーティションを右クリックし、「パーティションの削除」を選択します。

③回復パーティションの領域は未割り当てになります。次に、「適用」をクリックして変更を行います。

 

削除した回復パーティションを復元する方法(Windows 7/8/10)

Partition Wizardでパーティションを復元

①MiniTool Partition Wizardを実行して、メイン画面に入ります。パーティションの紛失が発生したソースディスクを右クリックし、「パーティションの復元」を選択します。次に、スキャン範囲を選択するように指示されます。

 

②3つのオプションのいずれかを選択して、失われたパーティションの検索を続行します。ディスク全体の場合、ディスク全体をスキャンします。未割り当て領域領域の場合、空き領域のみをスキャンします。指定範囲の場合、指定したセクタをスキャンします。ここではフディスク全体を選択して「次へ」をクリックして続行します。

 

③次に、スキャン方法を選択します。「クイックスキャン」を選択して時間を節約できます。役立たない場合、「フルスキャン」を選択します。 [次へ]をクリックして続行します。

 

④Partition Wizardは、削除した回復パーティションを含め、ソースディスク上にあるすべてのパーティションをリストします。ここで、すべてのパーティション(既存と紛失の両方)を選択し、「完了」をクリックします。

提示:

• パーティションをダブルクリックすると、そのパーティション内のファイルを確認できます。

• チェックを入れないパーティションは、復元後に消えます。

 

⑤最後に、「適用」をクリックしてパーティションの復元を行います。

 

注意:

復元されたパーティションは論理パーティションの場合、MBRディスクのプライマリパーティションは最大数に達しているかもしれません。

復元されたパーティションにはドライブ文字がないため、Windowsエクスプローラで表示されません。ドライブ文字を追加してください。

 


回復パーティションの削除の詳細については、「Windows7/8/10の回復パーティションを削除しても大丈夫? 」を参照してください。