で、塩ビシャフトの欠点は今申した通りですが、ベストタックルは何をやっていたかというと、
まず、ギアを外すわけである。ちなみにこの真鍮ギア、3mmのシャフトのカシメによるもので、プレスでつぶした際に、シャフトが細すぎて曲がる。
ウォームシャフトをフレームにセットし、レベルワインダーを動かしてみると、真鍮ギアがウネウネと歪みながらブレながら、駆動する。
ウチが見る限り、10本あれば、まともなのは3本くらいのもので、ほとんどが歪んだ状態で回転している。
アブでよく言われる当たりはずれの原因の一つはこれである。
こんなずれたようなカシメが入っているのはなおさらである。カシメられておらず、少し動くものもある。
アブはそういうクオリティなのである。
ベストタックルでは、ギアを外して、曲がってずれた3mmシャフトを修正してまっすぐする。
ハズレの個体に手を加えてアタリにするのである。
こんなことができるのは、江口さんぐらいのものではないだろうか。
ただし、もうチューニングは終了のため、現在残っているベストタックルチューニングリールは大切に使ってもらいたい。
※なお、ウチからウォームシャフトを購入したものの、ギアのセンターがずれているというクレームは無視する。10本あっても7本はハズレなのだ。それでも使えるのでそのまま使ってもらうしかない。アタリがほしけりゃ、10本買って、自分でいいやつを選んでください。