頭の中の整理術をご提供しています濱田香佳里です。
京都でのシンポジウムに行ってきました ①の続き
「文化芸術による新しい価値の創出と地方創生」
~文化庁京都移転がもたらす新たな可能性~
落合さんの頭の中には様々あって、今、ここで必要なことのみを端的に、伝わる形で出されている。そんな印象でした。
【その他のパネラーの方々の意見】
1.日本文化の強みと課題について
小山さんから
①日本人のあいまいさは和らげる、結びつける→新しいものにつなげる。何かと何かをつなぐことができる
例:火星への移住実験の際、各国代表の仲間割れが一番の問題になったが、
日本人が一人入るとそのあいまいさが人を和ませ結びつけ上手くいくようになった
あいまいさがそがれた時の日本人の弱さが課題
②お金持ちが文化にお金を費やすのがかっこいいとすることが必要
2.京都の魅力、強みについて
①小山さん:
・佇まいの美しさ
京都は和の学校になるべき
何かと何かが合える場 先進的
旬やお茶等が生活の中に溶け込んでいる
②竹宮さん:
・豊かな自然1200年の歴史の中の文化芸術
一方で革新性を持っている・革新的企業が生まれている
・大学が多い
→全国、世界へ刺激を与える存在であり続ける
③竹宮さん:
・小さい、全てが近くにある
・1000年の昔から都会、都会人の暮らし方が育っている
・東京から離れていることはアドバンテージ
中央を気にせず、じっくり学べる
京都全体が大学
・貴族文化と民衆が作ってきた文化
3.文化庁に期待すること
・日本文化に近いところにある生活感のある文化庁
・霞が関から離れたところにあるからできる横ぐしを通す。異なる視点からつなぎになる。
・文化財を利用し文化庁が自らお金を稼ぐことで権限を持って文化を守り育てる
シンポジウムのオープニングには
1.複合パフォーマンスユニットraitio によるノンバーバルパフォーマンス
に続き
2.「新しい文化政策」アイデアコンテストの受賞作品の発表
がありました。
80組の応募からの最優秀賞は京都の男子高校生二人が提案する「古典文化」×「観光」
京都の高校生が古典文化を学び、自分たちの目と足で、実際にその土地を回り修学旅行を企画する。全国の学生に発信紹介する。双方向の学びになるもの。他地方創生にも応用できる。
優秀賞は京都の大学院生の「お城」×「宿泊」
若い世代の人たちの受賞。プレゼンも内容もしっかりしていて、頼もしい限りでした!
私自身京都で生まれ育ち、大阪で暮らす今。
その土地で暮らしていることで自分の中に
自然に根付いていること。
今日の話を聞いていて、祖母を思い出しました。
子どもの頃、隣に住んでいた祖母はいつも着物をきて毎朝髪を結い、背筋を伸ばした凛とした佇まい。戦争中にパン焼き機を自分で考えて作ってパンを焼いていたとも聞きました。年老いても、何か新しい物を考えて作り出していました。
厳しいと言われた祖母でしたが、筋が通っていました。そんな祖母といるのが好きでした。
実家の町内の隣組10数軒の中に表千家と裏千家のお茶の先生の家が2軒あり、
うちの家の横の道にはお茶花が植えられていて、子供の頃、夏の夕方打ち水をして、月見草を見るのが普通でした。友達のおじいちゃんと、お父さんは書道家だったり、画家だったり。
家の玄関を出ると真正面に比叡山が見えます。
朝、学校に行く時、比叡山の雲のかかり具合を見て、その日の天気を予想して傘を持って行くか決めていました。
地元のお祭りは葵祭で、5月15日は小学校も休みでお祭りのことを作文や絵に書くのが宿題でした。
自分の中にどのようなものがしみ込んでいるのか、そこで育っただけ、生きてきただけで、自然に身についているものがあるのだと思います。
ライフスタイル、生き方が
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2021年文化庁 京都移転
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