ここはメイドカフェ。

今日もネコ(科)達がご主人様の帰りを待っているらしいよ。


3番「おかえり💢」


ナレーター「もうおかしいて」


3番「お風呂にするご飯にするそれとも僕?」


ナレーター「僕。」


3番「キッッッショ。」


ナレーター「ひでぇ」


3番「飲み物何にする?」


3番は私にメニューを渡した。


・水

・カレー

・カフェイン

・レギュラー

・ハイオク

漢字


ナレーター「私のことなんだと思ってます?」


3番「車」


ナレーター「言い切ったね。」


ナレーター「あんま目立ってないけどカフェインも意味不明だな……」


3番「何言ってんすかカレーはハヤシじゃありません。」


ナレーター「そんなことよりこの「漢字」ってなんですか?」


3番「あぁ💢」


ナレーター「どこに怒る要素あった?」


3番「押すとメニューが漢字表記になりますよ。」


ナレーター「紙なのに?」


と思いながら私はポチリ


・下水

・具材混入茶汁

・覚醒剤

・普通

・高炭素八個飽和炭化水素価揮発油

ひらがな


ナレーター「ゴミですね。」


3番「ありがとうございます。」


ナレーター「いやカフェインが覚醒剤て」


3番「迷うなら高炭素八個飽和炭化水素価揮発油かっこいいし頼んでみたら?」


ナレーター「殺す気か」


ナレーター「あ、水の正体バレてる。」


3番「知らないんですか?下水って山のふもとから出てきた湧水のことですよ。」


ナレーター「嘘つけ。」


ナレーター「カレーにします。」


3番「かしこまり」


数分間、私は絶望しながら待っていた。


3番「おまたせ」


ナレーター「なんか急に猫耳つけてきた」


3番「ここネコ科カフェだから。」


ナレーター「科?」


3番「僕はカラカル担当。」


ナレーター「知らん。」


3番「2020年からペットでの飼育禁止になったやつ。」


ナレーター「1ミクロンも分からん。」


3番「はいカレーだよ」


ナレーター「こういう店で本場のやつ出ることあるんだ。」


まさかのナン付きであった


3番「うちの店は本場にこだわってます。」


ナレーター「しかも結構美味しい。」


3番「レギュラーもハイオクも今朝買ってきたばっかりのやつですし。」


ナレーター「それはいいんだよ。」


私はこの店員にツッコみながらもカレーを完食した。


ナレーター「ごちそうさまでしたー。」


ナレーター「レジ行こ。」


レジにもあの店員がいた。

よく見たら従業員1人しかいないんだが何事。


3番「あれ?飲み物だけでよかった?」


ナレーター「あれで飲み物扱いなの?」


3番「お会計1320円です。」


ナレーター「はい」


3番「行ってらっしゃいませ。」


ナレーター「あ、そっか。私ご主人なのか。」


このカフェ色々と不可解だったが、料理の質は高かったし意外と安かった。

二度と行かねぇ。