団体交渉3回目 | パワハラ被害者が在職したまま激闘

パワハラ被害者が在職したまま激闘

退職・異動せず、パワハラと奮闘する兼業主婦の記録です。
夫婦で最高裁までやって棄却されたけど戦います(しつこい)。
退場するべきは加害者です。

 団体交渉三回目をしました。

 

 交渉申入れから、会社から回答がない状態で団体交渉希望日程を過ぎ、要求は何か文章で送れとの通知がきました。

 

 我々は要求についてわかりやすく文章化したものを即座に会社に送りました。

 

 前回の団体交渉では、人事のトップと法務の偉い人が来ましたが、どちらもほとんど声を出さず、

 

答えられない。

 

わからないので調査してから回答する。

 

と繰り返し、人事のトップはこちらが話をしているときに寝息を立てていました。

 

 そして今回の団体交渉では、事前に要求に対する文章回答が会社からありました。

 最初の団体交渉から全く変わらない姿勢には感心するばかりですが、

裁判後の事実についても裁判で判断済みなので問題ないそうです。

 

 まあ、就業規則の改訂の効果が就業規則改定のための話し合いの日より前に遡及するような会社ですから、時間の概念が我々とは違うのかもしれません。

 

  今回の会社の珍交渉術を公開致します。

 

<人事評価について>

●質問

パワハラ所長やその一味は、夫の業績評価点を、本人に通知することなく激減して最終決定としました。

 評価の最終決定権は上司にあるのは理解できますが、被評価者とよく話し合うことが前提とされています。

 であれば、激減したことは通知すべきですが、この評価のやり方はおかしいのではないですか?

 ちなみに、この期の仕事内容は現専務から命令を受けてやった内容であり、命令通りの結果を出したので、部の中で最低の評価点というのはおかしいと思います。

 

●回答

 状況によってはそういうこともあります。

 

●質問

 自分たちで決めた人事評価ルールを守らないという事ですか?

 

●回答

 お答えできません。

 

●質問

 人事の最高責任者であるあなたが答えられないのはおかしいです。

 

●回答

 ここでお答えすることではありません。

 

 ・・・そうですか・・・。

 

<計画停電中に停電措置を取らなかったことについて>

●質問

 停電措置をとらなかったのは会社の決定か、パワハラ部長が独断で命令したことか。

 

●回答

 答えはありますが、答える気はありません。

 

 ・・・・・。

 

<時間外労働について>

●質問

 裁判では、当時の人事室ナンバー2が「タイムカードの記録と申告された時間外労働時間にはズレがあることは把握したが、過去の賃金については支払わない」と明言したが、どういうことなのか説明してほしい。

 

●回答

 え?どの部分?だれの発言?

 あんたたちのことばかりこちらもやっている訳じゃないから、裁判の内容なんていちいち覚えてないよ。

 

 この発言には驚きです。

 夫は会社で久々に自社開発品を出した人間ですが、発明者が特許の権利やノウハウを持って他社に行ってしまうリスクを考えていないのでしょうか。

 この開発品以降、黒字になるようなタネはほとんどありませんが、正気なのでしょうか。

 

 さらに、人事のトップは話の途中で筆記用具をしまい始めるというパフォーマンスを見せ、我々を怒らせてくれました。

 こんなエライ人が時間をとって下っ端の話を聞いてやったんだから満足したまえという事ですね。

 

<パワハラ部長の所長就任について>

●質問

 歴代所長は何らかの売り上げに直結する業績があって所長になっている。

しかしパワハラ部長は何の業績もなく、職場環境を悪くした人物である(コンプライアンス委員会による従業員のアンケート証拠あり)。

 ここでは言いませんでしたが、ある開発品をゴリ押ししたことにより、多数のリストラが発生したこともあります。

  さらに、裁判では宣誓をしたうえで、「数個の化合物から傾向がつかめる」と偽証している。

 当たり前のことだが、そんなことが簡単にできるはずがない。

 知財関係の判決でも、「(医薬品のような)分野に属する場合には、一般に、着想を具体化した結果を事前に予測することは困難であり、・・・」とあります。

 

 つまり、「コレコレを作る(着想)」から、「傾向がつかめる(結果の事前予測)」は余程の天才でない限りできません。

 パワハラ部長はその能力がないゆえに、夫の開発品を夫より前に担当した際に「このテーマは目がない」と捨て、研究員時代に業績を一つもあげられませんでした。

 

 さて、こんな人物が所長として相応しいと判断した理由をご説明願います。

 

●回答

お答えできません。

 

<パワハラについて>

●質問

弊社ではここ数年で二人も自殺者が出ているが、パワハラやメンタルヘルスに関する対策はきちんとしているのか。ガイドラインのようなものは作っているのか。

 

●回答

ありません。

ケースバイケースで対応しています。

 

二人も自殺者が出ていて、この態度。

一人は異動命令がでた直後に自殺。

一人はうつ病で休職者もだした名パワハラッサーによるパワハラによる自殺が濃厚。

お二人は社内報にお悔やみの知らせも出ず、死亡退職とだけこっそり通知されました。

 

ウィキペディアによると、2014年の自殺者は10万人当たり20.9人です。

1000人ちょっとしかいない弊社で、数年で2人も自殺者が出ているのに、なんの対策も打ち出さない会社って何なんでしょう。

 

人間は使い捨てなのでしょうか。

不具合が起こったら廃棄するのでしょうか。

こんな会社が人権やらCSRやらを謳ってホワイト企業ぶっています。