ご本人からブログで紹介する許可を頂いたので、こちらで紹介させていただきます。
このブログを読んでいる方から以前教えていただいた本です。
『オリンパスの闇と闘い続けて』(光文社)
浜田正晴さんが公益通報をして不当配置転換を受け、過酷な職場いじめを受けて裁判を起こし、敗訴→逆転勝訴をした経緯を生々しく綴った一冊です。
読みやすく書かれており、スッと読めてしまいます。
労働関係の裁判の実態、人間の弱い心、それでもオリンパスに変わってほしくて闘い続けた記録がここにあります。
まだご存じでない方や、これから裁判を起こす方や、別の手段で会社と闘う予定の方にはぜひ読んでいただきたいです。
現在も公益通報者が守られる社会とは言い難いかもしれませんが、浜田正晴さんの裁判は、悪いことを悪いと言った人間が不当な扱いを受ける社会を変える契機となる事件であったと思います。
ちなみに、私たちの裁判では、裁判当時の人事室長(現社長)が内部通報を禁止する命令書を出したという証拠を提出しましたが、裁判官は完全にスルーしました。
現状はこんなもんです。
まあ、裁判官は公務員ですし、扱う事件の数も多いと言われていますから、制度にも問題があるのでしょう。
それは弱い立場の人間の人生を狂わせる言い訳にはなりませんが。
変えていくことは難しいですが、悪いことをやった者が相応の処分を受けるのが当たり前の社会を作るために被害者の皆様に立ちあがっていただきたいと思います。