パワハラと裁判の記録(はじめに) | パワハラ被害者が在職したまま激闘

パワハラ被害者が在職したまま激闘

退職・異動せず、パワハラと奮闘する兼業主婦の記録です。
夫婦で最高裁までやって棄却されたけど戦います(しつこい)。
退場するべきは加害者です。

以前上司からパワハラを受け、裁判をしました。

最高裁まで闘ったものの、ほとんど事実認定すらされずに棄却されました。

現在も同じ職場で勤務しつつ、加害者および会社と闘争中です。

そんな失敗例から、これから闘う皆様の参考になればと思い、ちょこちょこ書いていこうと思います。

更新は不定期になりますが・・・!

質問やご意見などは大歓迎です。


パワハラを受けている皆様、見えないけれど仲間は大勢います。

自分はダメな人間だと悲嘆せずに、頑張りましょう。

パワハラを受けても仕方がない理由なんてありません(憲法に書いてありますよ!)。

裁判、退職、団交、色々選択肢はあります。

どれがいいとも言えません。自分次第です。



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パワハラを受けた人に全く問題がないとは言わない。
我々は人間だ。
20年も30年も生きていれば、叩いて一つも埃が出ないような人生を送っている人などほとんどいないだろう。
しかし、被害者にどんな問題があろうとパワハラを受ける理由にはならない。
注意や指導を受けることと、人格攻撃を受けることは別だ。


被害を受けたことのない人間にはその違いがわかりにくい。
「そのくらい指導や注意の中なら許容できる」
そう言っている方々は被害者になったとき、本当に同じことが言えるのだろうか。

権力を背景に人格攻撃を受け、職場の人間から無視され、ミスを執拗に責められ、さらに粗探しをされる日々。
毎日行動を監視されていれば、何かしら責められるポイントは見つかる。


職場の人間は一緒にいなっていじめる後ろめたさを解消するためか、被害者の人格が異常である、能力が劣っているなどと噂を流し、『被害者はいじめられて当然』という空気を作っていく。

いつしか被害者は自分が悪いせいでいじめられるというようにすら思うようになる。
客観的に見たら大したことがない、誰でもするようなミスを恐怖するようになり、さらに作業効率が低下するというスパイラルに陥る。


どんな人でもターゲットになり得る。
責められるべきは加害者の異常人格であるが、なぜか空気が被害者が悪いという方向に持っていくのである。


今、パワハラ被害を受けて裁判を起こしたとしても、パワハラとして認定されることは難しい。
被害者が亡くなる、重度の精神病に罹患して退職し社会復帰が困難になる、などのどうしようもない状況にならない限り、ほとんど認定されないのが現実だ。
被害者が死ぬほど苦しんだ事実も、指導の範疇として処理されてしまうことが多い。
深刻な人権侵害が認定されないことを悲しく思う。



これから書いていくことが、裁判を起こそうとする方々の参考になればと思う。



裁判はとにかくお金がかかる。
最高裁までやろうと思ったら数百万円はいる。
弁護士もどうやら力関係があるようで、会社の顧問弁護士になるようなある程度地位の高い弁護士には何か判決に影響する力があるのではないか?と思わせる部分が多々あった。


証拠資料はメモや日記程度ではほとんど信用されないと思っていい。
本当に裁判用に事実だけを編集不可能なノートに書き留めた、しかも連続性のあるものを用意しなければならない。
このようなノートですら、実際はこんな言い方はしていないなどと言い訳される。


録音ですら、そういう意味ではない、これは盗聴であるとの会社側の主張が受け入れられていた様子である。


まともに見てもらえるのは出勤簿ぐらいではないだろうか。
それも残業代の計算に参考にしてもらえるだけで、サービス残業の強要については認定されない。

会社側が行った、社員への調査結果(会社側の提出資料)にあった記述すら無視された。



はっきり言って、良い転職先があるなら、こんな苦しい証拠収集に耐えてまでいる必要はないと思う。
精神を破壊されてまで狂った職場にいることはお勧めできない。

ただ、私は被害者が異動するか退職するかなどの泣き寝入り状態であることは理不尽だと思う。
駆逐されるべきは加害者である。



これから少しずつ自分の職場であったこと、それに対してどんな証拠をもって裁判で闘ったかについて書いていこうと思う。