今回は、「ある閉ざされた雪の山荘で」を鑑賞致しました
Amazonプライムの無料レンタルで御座います。
同じく雪の山荘を舞台にした映画「告白 コンフェッション」があまりにもつまらなかったので、前から気にはなっていたし、こちらはどうだろうと観てみた本作。
ちなみに「告白 コンフェッション」の感想はこちら
とある劇団で、次の舞台の主演を決める最終オーディションのため、主催者が所有する別荘に集められた7人。
「大雪で閉ざされた山荘」という架空のシチュエーションの下、４日間の合宿形式で開始されたオーディションの最中、１人また１人とメンバーが姿を消して行き…。
原作者の東野圭吾さんと言えば、「容疑者Xの献身」など重厚な作品がある一方、割と読みやすくてライトなミステリもあり、本作は後者の作品に当たると思います。
出演者も若手ばかりだし、演出面でも、誰が今どこで何をしているかを、山荘の間取り図の上に人物を配置して見せるようなポップなところもあり、観やすかったです。
主演の重岡大毅さん(最近、映画の主演多いですね)の、ほんわかのんびりしたキャラも手伝って、メンバーが１人ずつ消えて行っていても、あまり切羽詰まった感もなく。
それは、オーディションの内容が、この山荘内で起こる殺人事件の犯人を推理する、というものだからというのも確かにあるのですが…。
何故こんなことになっているのか
気になる方は、ご自身でお確かめ下さい
映画を観るまで、私は本当の雪の山荘で起こる連続殺人だと思っていたので、外は普通に晴れている(そもそも別に山じゃない)のに、そういう「設定」にしているだけというところに、正直、ちょっと拍子抜けはしました
メンバーが１人ずつ消えるのもオーディションの内容に沿っているとは言え、明らかに何かおかしいとなった時でさえ、恐怖で出て行こうとするメンバーに「役をもらえなくなるかも知れないんだぞ！」という引き止め方も、そんなこと言ってる場合じゃない気がしてモヤモヤ…
一方、消えたメンバーの服の繊維が井戸の蓋に付いていただけで、死体を見たかのように腰を抜かすメンバーに、「どんだけえ〜
」と思ったり
緩い路線とシリアス路線のどっちつかずで、中途半端な印象でした
まあ、一部の違和感は、最後に伏線回収されるんですけどね。
本作は二重トリックということで、ネタバレ厳禁らしいですので、この辺で…。
でも、観終わった後、観客にとってはこのラストさえトリックだったのかと思わせられる、不思議な感覚のお話でした
kagamiko的評価
★★★☆☆(2.5点)