久し振りの更新ですが、「高慢と偏見とゾンビ」を観て参りました^_^
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この作品は、1813年にイギリスで発表された名作恋愛小説「高慢と偏見」にゾンビの要素を加えた映画だそうです。
まず、本家の「高慢と偏見」を知らないので、ウィキ○ディアでストーリーを調べてみました。
すると納得、あらすじは確かに「高慢と偏見」のまま、上手くゾンビが絡められた内容になっていたことが分かりました。
そしてこの作品、本家を元にした映画オリジナルなのかと思ったら、ちゃんと「高慢と偏見とゾンビ」という原作小説があることも分かって、ちょっとビックリしました(;^ω^A
さてさて、この作品に登場するゾンビには、少し他のゾンビ映画とは違う性質があります。
それは、噛まれてゾンビになっても、それだけでは何も変わらないという点です。
すぐに人を襲ったりもしなければ、普通に会話も生活も出来ます。
人の脳を食べて初めて、人を襲うゾンビに変わるらしいのです。
なので、普通の人間の中にゾンビが紛れ込んでいても、誰も気付かないことも。
そのため、ゾンビ退治を仕事にしているダーシー大佐は、人間に紛れ込んだゾンビを探し出すのに、「死肉蝿」というハエを使います。
いつも瓶に入れて持ち歩いていて、ゾンビの存在を確認したい時に放すと、死肉にだけ反応するハエ達が、ゾンビにとまるというわけです。
こういう設定は今までにあまりなかったので、面白いなと思いました。
そしてそして、やはりこの作品で一番の見所は、ベネット家の闘う5人姉妹でしょう!
主に長女と次女のシーンが多いですが、5人姉妹はみんな、中国で少林拳を習得したという設定です(;^ω^A
物語の舞台が1800年代のイギリスですから、姉妹の服装は綺麗なドレスだったりもします。
さあ、これから舞踏会よという時に、ドレスの下にナイフを装備する姉妹達。
何のためって、もちろんゾンビと闘うためです!
いつゾンビに遭遇するか分からない世界で生きているのですから!
姉妹が操るのはナイフだけではありません。
長剣も銃も扱えますし、武器がない時には己の身一つで格闘します!
ああ、なんということでしょう…。
若い娘達が屋敷の居間で車座になり、おしゃべりしたりウフフと笑い合いながらしているのは、刺繍でも編み物でもなく、
銃のお手入れ!
ダーシー大佐とベネット家の次女エリザベスが口論になり、エスカレートして格闘を始めたと思ったら、押し倒されたエリザベスは何と、両足をダーシー大佐の首に絡めて
締め上げる始末!
そのあまりのギャップ、あまりのシュールさに、思わず笑ってしまうんだけれど、メチャクチャ萌えている自分がいました。
そう、この作品は一言で言うと、
ギャップ萌え!
綺麗なドレスを身に纏いながら、銃や剣を振り回す姿。
裕福な殿方との結婚だけが女性の幸せのすべてだった古典的な時代の恋愛ものでありながら、一方では女性が少林拳を身に付けて男性よりも勇ましく闘う現代的なゾンビもの。
この「妙」が「絶妙」となって、この作品を面白くしているのだと思います。
ちなみに、私が一番笑ったシーンは…。
高熱を出して寝込む長女のジェーンが、ゾンビに噛まれたのではないかと疑うダーシー大佐。
ジェーンの寝室に死肉蝿を放つのですが、それに腹を立てた次女エリザベスが、飛び回るハエを1匹ずつ、シュパッ!シュパッ!と指で摘まみ取って行くシーンです(≧▽≦)
飛んでいるハエを指や箸で捕まえるのは、カンフー映画によくあるシーンですよね!
さすが中国で少林拳を習得しただけのことはあるw
そんなシーンの数々に笑いながら、ゾンビ映画のワクワクも楽しめるこの作品。
ラブストーリーとしてももちろん良いですし、カンフー映画として見ても遜色ない出来!
幅広いジャンルをカバーしているので、色んな人に楽しんで観てもらえる作品になっていると思います
kagamiko的評価
★★★★☆