例えば難しい問題を解いたり、大切な会議で議論しているときに、脳が活発に活動しているってのは、容易に想像できますよね。
ところが、安静時に活動が上昇する脳領域があるってご存じですか?
脳の神経活動が活発になっているってことは、その特定領域のエネルギー消費量が増加するってことです。
安静時に神経活動が上昇する領域は、内側前頭前野と後部帯状回という領域です。
そして、最近の安静時 fMRI(rsfMRI)研究により、内側前頭前野と後部帯状回は高い相関を持って変動していることが示されています。
このことから、内側前頭前野と後部帯状回はネットワークを形成していると考えられるようになり、これを「デフォルトモードネットワーク(Default Mode Network:DMN)」と呼ぶようになりました。
このことを発見し、「デフォルトモードネットワーク」と名付けたのは、ワシントン大学のMarcus E. Raichle教授です。
そして、その論文は「A default mode of brain function」です。
fMRI(functional magnetic resonance imaging)
磁気共鳴機能画像法は、MRI装置を使って無害に脳活動を調べる方法です。