セレンディピティとDMN | 科学的思考の窓のブログ

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みなさんは「セレンディピティ」という言葉を聞いたことがありますか?

モートン マイヤーズ 著「セレンディピティと近代医学―独創、偶然、発見の100年」によると、「セレンディピティ」という言葉は、生理学者キャノンが、1945年の著書「研究者の道」によって現代の科学に導入したとのことです。

そして、その意味は「準備された心によって、予期せぬ観察が、求めていなかった何かに到達すること、あるいは何かを発見し、価値あるものになること」とのことです。

パスツールも「観察において、チャンスはよく準備された心にのみ微笑む」という有名な言葉を残しておりますが、上記の本では、セレンヂピティによって発見された多くの医学的な事柄が紹介されています。

じつは、「The serendipitous discovery of the brain's default network」によると、DMNもセレンティピティな発見だったようです。

初期のfMRIを用いた研究において、対照群として「安静条件」を設定したことがきっかけとなったようです。

偶然に発見される事は結構あります。

発見に偶然という要素が必要な場合も多くありますが、

ここで大切なことは、

発見に至るまでの「知識の集積」や「コツコツとつみかさねた日常研究」などの地道な努力の積み重ねがあってこそ、偶然が味方してくれるってことですね。