11月28日 科学実験教室(電池・電気おもしろ実験1) | 高槻天神先生のブログ

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学研JR高槻前天神教室で行っている科学実験教室のブログです
基本、毎月第4土曜日に教室を開いています

今日は、電池・電気おもしろ実験の1回目でした。

 

最初は、魔法の水で電池を作ってみましょう。

 

まず、銅とアルミのシートを用意します。






銅シートとアルミのシートは向い合せに紙コップのふちにとめます。

ICメロディーは音がよく聞こえるように、紙コップの底に両面テープで貼り付けておきます。
単三電池をつなぐとメロディーが聞こえます。




ICメロディーと銅シート、アルミシートをミノムシクリップでつなぎます。
ICメロディーの黒い線をアルミ側(-極)に、赤い線を銅側(+極)につなぎます。

 

そして魔法の水をコップに入れます。
するとICメロディーから何か聞こえてきますが、なんかパワーが無いみたいですね。

 

同じようにコップに銅とアルミのシートをはさんだものをもう一つ作って、直列につなぎます。
音楽が聞こえますが、まだ音が小さいようです。
もう一つ紙コップ電池を直列につなぎました。
やっと、単三電池で鳴らした時のようにメロディーが聞こえました。

単三電池とほぼ同じ電池ができたことになります。


今度は、同じ紙コップ電池を別に作って、水道水を入れてみました。
水道水ではさっきと違ってうまく鳴りません。
3個直列につないだものでもすごく小さな音しか聞こえません。
でもこの紙コップに、ポッカレモンを数滴入れるとだんだん音が大きくなっていくのがわかりました。




先ほどの魔法の水は何だったでしょうか?
魔法の水を別の容器にとって、みんなに舐めてもらいました。
(コップ電池の中の水は金属が溶けだしているので、なめないように)
味は、しょっぱいですね。
魔法の水は食塩水でした。


水道水に比べて、食塩水やレモン水は電気をよく通すのでコップが電池になったのですね。

電気を通すものなら、食塩水以外でも電池になるようです。

 

では、実験セットを組み立ててみんなも自分で試してみましょう。

 


食塩水は、先ほどのコップの実験と同じなので、みんなの実験セットでもICメロディーはよくなりました。
スポーツドリンクもよくなりましたが、食塩水よりは弱い感じですね。
レモン水もスポーツドリンクと同じくらいですかね。

 

次は、液体ではなく、食べ物でも実験してみましょう。
キュウリを輪切りにしたものを実験セットを使ってICメロディーにつなぎます。

 




すると同じようにICメロディーは鳴りました。
でもキュウリ5個では少し音が小さいようです。2つ増やしてつないでみるとようやくいい音になりました。

(キュウリは一晩塩漬けにしたものを使っています)
今回は行っていませんが、レモンでも同じように電池になります。

 

次は、液体やキュウリではなく、人間で電池を作ってみましょう。
みんなの体が電池になるんだよ、というと????という顔ですね。

 

アルミ箔を丸めたものやアルミのシート(100円ショップで売っているレンジフードを切ったもの)などのアルミ製のものと、さまざまなステンレス製のもの、銅のシートを使います。







 

手を食塩水でぬらして、右手にアルミ製のもの、左手に銅かステンレス製のものをもって全員が直列になるようにミノムシクリップをつなぎます。

 




最後にICメロディーにつなぐと、ほらICメロディーが鳴りました。

 

 


一人ひとりはどれくらいの電池になっているのか、順番にテスターで測定しました。
一番よく電気を起こしていた生徒は0.8ボルトありました。
少ない生徒は0.2ボルトでしたが(食塩水にちゃんと手をつけていなかった?)、だいたい一人が0.6ボルトくらいの電池になっていることがわかりました。


自分が電池になったことにはみんなびっくりでした。