坂本 尚志(20世紀フランス思想史) | 科学カフェ京都(特定非営利活動法人)

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◆◆ 科学カフェ京都 第173回定例会 ◆◆




日時: 2023年 11月19日(日) 2時~4時30分


話題: 「フランスの理系人材はどう育てられるか?
=哲学と一般教養をめぐって=」


講師: 坂本 尚志 先生
(京都薬科大学一般教育分野准教授 専門:20世紀フランス思想史)
https://www.kyoto-phu.ac.jp/education_research/laboratory/detail.html?pdid=326
https://researchmap.jp/tkssakamoto?lang=ja

会場: 京都大学理学研究科セミナーハウス
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_n.htm
(上記地図の番号10の建物です)



概要:
フランスの教育の特徴として、高校最終学年に哲学が必修科目としてあることが挙げられる。哲学教育ならびにその成果を評価するバカロレア(中等教育修了資格兼大学入学資格)哲学試験は、初中等教育の締めくくりとして位置づけられており、自ら思考し表現する市民を育てる教育を目指している。
エリートを目指す優秀な理系の生徒にとっても哲学を無視することはできない。なぜなら、哲学によって身に付けることが期待されている「思考の型」は、エリート養成機関のグランゼコール入試でも必須だからである。ただし入試で課されるのは「一般教養」という科目であり、そこでは哲学にとどまらない幅広い知識を自在に操る力が要求される。
理系エリートに要求される哲学と一般教養こそは、フランスの理系人材育成の特徴の一つである。本講演ではフランスの事例を出発点に、教養教育のあり方について考えたい。

参考文献
https://ameblo.jp/miwafusako/entry-12771858222.html
https://www.youtube.com/watch?v=HiQ5wTmiBtY&t=43s

(申し込み不要、無料)