見えないものを見つけるという偉大さ

希ガスは反応性に乏しいため，高校化学でも存在感があまりない。
日常生活でも，空気中に3番めに多く含まれるアルゴン（比率約0.93%）のことを
意識している人はそれほどいないだろう。

レーリーとラムゼーは，空気から酸素や二酸化炭素を除いて得られた気体が，
実験で発生させた純粋な窒素に比べて密度が若干大きいことに気がつき，
アルゴンを発見したという。その後，空気から次々に他の希ガスを発見した。

こういう話を読むたびに，細かいことでも疑問を持つことの大切さを思い知らされる。