月組
東京宝塚劇場公演
「グレート・ギャツビー」
退廃的な匂いと黒煙の漂う下町の労働者を演じている光月るう組長。。。
月の姐さんでございます。。。
年若い妻、マートルを心から愛する、しがないガソリンスタンドを経営しているウィルソン。
「グレート・ギャツビー」のもう一つの一途な愛の形。。。
1部の良心的なか弱い静かな経営者から、
2部からクライマックスへの狂気へつ突き進むウィルソン。
人を愛するが故の苦悩と、愛する人を失った悲しみと怒りの狂乱を見事に表現されています。
るう組長さんの細身の体が、その日暮らしの労働者階級のリアリティを体現されています。
れいこさんとのラストシーン。
余韻を残して倒れ込むれいこさんに対して、
一瞬でその場で崩れ落ちるるうさん。
その対比、コントラストが、より一層ラストシーンの悲しみを際立たせています。
なにより、
お芝居以上にびっくりした一つが、歌!
上手い
「神は見ている」
初めてに近いぐらい、るう組長さんの歌を聞いたと思うんですが、
ウィルソンの内面の怒りを見事に歌詞に乗せて歌われておられました。
あの盆とせりをつかった演出も、余韻が生まれていいですね
芝居やダンスに目が行きがちなるう組長さんなのですが、
歌も迫力があってとてもいいですね
それにしても、
「芝居の月組」・「芝居の月組」と内外から表現されることの多い月組・・・
以前にも書いたのですが、
普通に、否、それ以上に、歌えるジェンヌさんが沢山おられて、
今では歌も大いに楽しみの一つです
今作でも、
夢奈瑠音さん、蘭世惠翔さん、一乃凛さん、天つ風朱李さん、静音 ほたるさん、
晴音アキさん、きよら羽龍さんに白河りりさん等々・・・
勿論、
言わずもがなトップスターれいこさん
皆さんお上手
歌に芝居にダンス、男役・娘役の群舞・・・
一流のエンターテイナー揃いの月組でございます。。。
明日で9月も終わり。
えっっ、この間、東京公演開幕したばかりなのに、あと、もう~10日間のみ!
ただただ、とにかく、無事に大千秋楽のその日を迎えられますように。。。