今朝の日経新聞に、
書評を書かせていただきました。
『フォレスト・ダーク』
ニコール・クラウス
広瀬恭子・訳
白水社 エクス・リブリス
フランツ・カフカが登場する小説はいろいろあるのですが、
これはかなり異色で、驚きの一冊です!
カフカの未発表の遺稿を、ある個人が秘蔵していたというのは、本当のことです。それにかかかわることになった、アメリカの小説家の女性(著者と同名)が、さらに思いがけないカフカの"その後"の話を聞くことに。やり手の実業家の男性が、次々と財産を手ばなす話もからみ、なんとも独特な面白さです!
もうひとりの自分がいるという感覚もとても好き。
ネットでもお読みいただけます。