今日の深夜放送です!『絶望名言 鴨長明「方丈記」』【ラジオ出演のお知らせ】 | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

【ラジオ出演のお知らせ】

日曜日10月24日(日)の深夜28時(25日月曜午前4時台)

NHK「ラジオ深夜便」で、

『絶望名言』の放送があります!

 

今回は、初めての古典で、

鴨長明「方丈記」の名言をご紹介します!

 

 

こちらでお聞きいただけます。

https://www.nhk.or.jp/radio/player/

 

どうぞよろしくお願いいたします!

 

鴨長明

 

「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず」

 

鴨長明が生きたのは、源氏と平家の源平合戦の時代ですが、さらに、さまざまな天災があいついで起こりました。

大火事

竜巻

福原遷都(これは人災)

干ばつや洪水による大飢饉と疫病(伝染病)

大地震

「五大災厄」と呼ばれています。

 

芥川龍之介が『羅生門』で描いているのが、その時期の京都です。

悲惨さがよくわかります。

『羅生門』に出てくる「旧記」というのは、『方丈記』のことです。

https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/127_15260.html

 

時代が、世の中が、大変だっただけでなく、

鴨長明自体の人生も大変でした……。

裕福で地位も高い家に生まれたのですが、年齢とともに、住む家は10分の1、百分の1と小さくなっていき……

ついに3メートル×3メートルという小さな、仮設住居のような庵で書いたのが、『方丈記』です。

 

 

 

 

 

NHKラジオ深夜便 絶望名言

 

NHKラジオ深夜便 絶望名言2