新刊が予約開始に!『食べることと出すこと』(医学書院 シリーズ ケアをひらく) | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

新刊が予約開始になりました!

 

『食べることと出すこと』

(医学書院 シリーズ ケアをひらく)

 

 

食べることと出すこと (シリーズ ケアをひらく)

 

20歳で難病になって13年間闘病しました。

食べて出すのが難しくなるだけで、

身体はもちろん、人間関係にも社会生活にも、

驚きの発見がたくさんありました!


私は自分の病気について書くことはないと思っていました。

というか書けないと。

「経験とは、痛切になればなるほど、明瞭なかたちで表現しにくくなるものなのである」ハロルド・ピンター

でも、編集者の白石さんのおかげで、5年かけて書くことができました。

それ自体、とても不思議な体験でした。

 

白石さんと話していて、まさに次のような体験をしました。

「いっけん話下手にみえる人から、泉のようによどみなく言葉があふれ出し、ときには聞き手のわたしと同じくらい、当人が驚いていることもあった」

「人は体験を語るうち、自分でも思いがけない発見をするものなのだ」

スタッズ・ターケル『死について』原書房

 

最近まで私も知らなかったのですが、本は予約数が大切とのことなので、ずうずうしいお願いで恐縮ですが、もしよかったら、ご予約をお願いいたします。https://twitter.com/tarareba722/status/1269831563413303297

もちろん、ネット書店さんだけでなく、お近くの実書店さんでご予約いただけると嬉しいです<(_ _)>

 

『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』(ちくま文庫)

のほうですでに予約をお願いしたばかりで、さらに重ねてのお願いで恐縮です。しかも新型コロナや災害も起きているときに…。

ほんと入院中もよく思いましたが、誰かが泣いているとき、誰かはまったくそれに関係ないことをしてるんですよね…。

 

 

落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ (ちくま文庫 (か-71-3))

 

 

『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』(ちくま文庫)ほうは21年かけてようやく出せ、『食べることと出すこと』(医学書院)のほうは5年かけて書いたのですが、なぜか同時期の出版に。

もちろん、合わせたわけではありません。

どちらも、私にとって、一生に一冊という本で、不思議な偶然です。

 

なお、この2冊のあとは、

また当分、本は出ません。