『NHKラジオ深夜便 絶望名言』が出たばかりなのに恐縮ですが、
1月24日に、
『絶望書店 夢をあきらめた9人が出会った物語』(河出書房新社)という新刊が出ます!
予約受付中です!
お近くの書店でもご予約いただけます。
『絶望図書館』(ちくま文庫)に続く、
アンソロジーの第2弾です!
(アンソロジーとは、ひとつのテーマにそって、いろんな作家の作品を集めた本のことです)
皆様が『絶望図書館』をご支援くださったおかげで、
この本を出すことができました!
本当にありがとうございます<(_ _)>
1冊一冊が、厳しい綱渡りで、
助けていただき、心から感謝しております。
『絶望書店』という、また似たようなタイトルで、
私の本には「絶望○○』が多すぎて、
自分でも混乱することがあります。
いい加減、「絶望○○」はやめようと思っています。
でも、決して適当につけたタイトルではありません。
『絶望図書館』では、なにしろ図書館なので、なるべくたくさんの種類の絶望に寄り添う物語を集めました。
それも、もちろんいいわけですが、
もっとひとつずつの絶望について、じっくり取り組みたい
という気持ちがありました。
つまり、ひとつの絶望についてだけで、
まるまる1冊のアンソロジーをつくりたかったのです。
それが今回の『絶望書店』です。
今度は、図書館ではなく、小さな書店です。
どんな本でも置いてあるわけではないけれど、
ある種の本なら、そこに行けばあるというような
個性的な書店。
そういうものを目指しています。
選んだテーマは「夢のあきらめ方」。
私にとっては、とても重要なテーマです。
私が難病になったのは大学3年生の20歳のときでしたから、
まさにこれから就職先とかを決めて、
夢を見たり、夢を追いかけたりする時期でした。
でも、入院して、親に面倒をみてもらうしかなくなり、
夢を見ることさえできませんでした。
夢をあきらめることをどう受け入れるか、
夢をあきらめた人生をどう生きていけばいいのか?
それはとても大きくて苦しい問題でした。
私だけでなく、多くの人が、
夢をあきらめて生きていると思います。
あるいは、あきらめきれずに苦しんでいると思います。
そういうときに読むための物語を集めてみました。
ぜひお読みになってみていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>
……
追記:
リンク先の
収録作家名の表示が、なぜか、
「山田太一、ダーチャ・マライーニ、ナサニエル・ホーソン、連城三紀彦、クォン・ヨソン」
だけになってしまっていますが、
他に、
「藤子・F・不二雄、ベートーヴェン、ハインリヒ・マン、豊福晋、BUMP OF CHICKEN」
も収録されています!
今回も、ミステリーや手紙や歌詞やマンガなど、さまざまなジャンルの作品が集めてあります。
海外文学はすべて、初訳または新訳です。