【新刊!】新アンソロジー『絶望書店 夢をあきらめた9人が出会った物語』が予約開始になりました! | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。
文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

『NHKラジオ深夜便 絶望名言』が出たばかりなのに恐縮ですが、

1月24日に、

『絶望書店 夢をあきらめた9人が出会った物語』(河出書房新社)という新刊が出ます!

 

予約受付中です!

 

Amazon

 

河出書房新社のホームページ(その他のネット書店へのリンク)

 

お近くの書店でもご予約いただけます。

 

 

『絶望図書館』(ちくま文庫)に続く、

アンソロジーの第2弾です!

(アンソロジーとは、ひとつのテーマにそって、いろんな作家の作品を集めた本のことです)

皆様が『絶望図書館』をご支援くださったおかげで、

この本を出すことができました!

本当にありがとうございます<(_ _)>

1冊一冊が、厳しい綱渡りで、

助けていただき、心から感謝しております。

 

『絶望書店』という、また似たようなタイトルで、

私の本には「絶望○○』が多すぎて、

自分でも混乱することがあります。

いい加減、「絶望○○」はやめようと思っています。

 

でも、決して適当につけたタイトルではありません。

『絶望図書館』では、なにしろ図書館なので、なるべくたくさんの種類の絶望に寄り添う物語を集めました。

 

それも、もちろんいいわけですが、

もっとひとつずつの絶望について、じっくり取り組みたい

という気持ちがありました。

つまり、ひとつの絶望についてだけで、

まるまる1冊のアンソロジーをつくりたかったのです。

 

それが今回の『絶望書店』です。

今度は、図書館ではなく、小さな書店です。

どんな本でも置いてあるわけではないけれど、

ある種の本なら、そこに行けばあるというような

個性的な書店。

そういうものを目指しています。

 

選んだテーマは「夢のあきらめ方」

私にとっては、とても重要なテーマです。

 

私が難病になったのは大学3年生の20歳のときでしたから、

まさにこれから就職先とかを決めて、

夢を見たり、夢を追いかけたりする時期でした。

でも、入院して、親に面倒をみてもらうしかなくなり、

夢を見ることさえできませんでした。

 

夢をあきらめることをどう受け入れるか、

夢をあきらめた人生をどう生きていけばいいのか?

それはとても大きくて苦しい問題でした。

 

私だけでなく、多くの人が、

夢をあきらめて生きていると思います。

あるいは、あきらめきれずに苦しんでいると思います。

 

そういうときに読むための物語を集めてみました。

 

ぜひお読みになってみていただきたいと思います。

 

どうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>

 

……

 

追記:

リンク先の

収録作家名の表示が、なぜか、

「山田太一、ダーチャ・マライーニ、ナサニエル・ホーソン、連城三紀彦、クォン・ヨソン」

だけになってしまっていますが、 

他に、

「藤子・F・不二雄、ベートーヴェン、ハインリヒ・マン、豊福晋、BUMP OF CHICKEN」

も収録されています!


今回も、ミステリーや手紙や歌詞やマンガなど、さまざまなジャンルの作品が集めてあります。

海外文学はすべて、初訳または新訳です。