閉架書庫「入れられなかった幻の絶望短編」について中間報告! | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

「絶望名人カフカ」頭木ブログ

『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。
文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

アンソロジー『絶望図書館』(ちくま文庫)の最後に、

「入れられなかった幻の絶望短編」について書きました。

http://amzn.to/2G0ez0p

 

このアンソロジーに収録したくて、いろいろさがしたのですが、ついに見つけられなかった短編です。

昔どこかで読んで、とても心に残っている物語です。

トラウマのように、心に焼きついてしまった作品と言ってもいいかもしれません。

でも、タイトルも著者名もおぼえていないのです。

 

ミステリーに分類されていたと思います。

著者は日本人のミステリー作家で、たしか医師でもあったと思います。医師が本業のため、作品数の少ない人だったと。

載っていそうな本をずいぶんさがしたのですが、見つかりませんでした。

ツイッターでも「知っている人いませんか?」と呼びかけてみましたが、わかりませんでした。

 

内容はよくおぼえています。

なので、内容を詳しくご紹介し、本の中でも、

 

もし近い話をご存知の方がおられましたら、ぜひ頭木までご連絡ください(筑摩書房気付のお手紙か、ブログ、ツイッター、フェイスブックをやっておりますので、そちらを通じてお願いします)。

 

と情報提供をお願いしました。

 

その後、たくさんのお手紙やメールやメッセージをいただきました。

誠にありがとうございました!

 

いちばん多かったのが、

「木々高太郎さんでは?」

というご意見でした。

たしかに、医師で推理作家というと、まずこの方が頭に浮かびますが、この方ではないんです。

 

山田風太郎さんをあげておられる方もおられましたが、それもちがいます。

そういう有名な方ではないんです。

 

けっきょく、まだスバリ、「この作品では!」という情報はありません。

 

ただ、非常に興味深い情報がありました!

ある大学の七不思議の1つに、そっくりな話があるというのです!

 

お聞きしてみたら、たしかによく似ています。

それを元に書いたという可能性は大です。

調べてみると、その大学には医学部もちゃんとあります。

そこの出身の作家さんかもしれません。

 

情報を提供くださった方に、

その七不思議の詳細について、

さらに調べてみていただいているところです。

 

有力情報がありましたので、

とりあえず、中間報告まで。

 

詳しいことがわかりましたら、

またここに書かせていただきます。

 

お手紙やメールやメッセージくださった皆様、本当にありがとうございました!

わかるわからないに関わらず、調査に参加してやろう、声をかけてやろうと、思ってくださったこと自体が、ありがたいです。

心より御礼申し上げます。