12月10日が目前で、多分、次のちくま文庫の新刊が出ると思います。もう私の『絶望図書館』は、今月の新刊ではなくなってしまいます。今の時代って、なんでも新しいものしか売れにくいから、新刊でなくなるのは、なんとも心細い感じがします。どうか、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!
それで思い出しましたが、この写真を表紙に使わせてくださいと、大手の写真画像代理店にお願いしたとき、契約期間の最長が10年間だったので、「10年後も本が売られていたら、どうなるんでしょうか?」と聞いたら、大笑いされて、「今時、10年後も残っている本なんていんでしょう」と言われてしまった…
返す言葉がなかった…。私としては、本を出すときには、何十年でも読み続けてもらえるものを作っているつもりで、だから、代理店の人の言葉にはびっくりしたが、でも、たしかに現実は…。できることなら、10年以上、売れ続けてくれて、代理店の人から「契約違反だ」と言われてみたいものです…。