『食べることと出すこと』の連載の2回目が、
医学書院のWebマガジン「かんかん!」に掲載されました!
よろしかったら、ご覧ください。
http://igs-kankan.com/article/2017/07/001060/
今回は「絶食」体験について書いています。
ずっと口に食べものが入ってこないと、
いったいどうなるのか?
第1回の「はじめに 何が起きたのか?」は
一度に全部掲載されましたが、
第2回の「食べないとどうなるのか?」は
3回に分けて掲載されます。
今回はその1回目です。
なので、これから1カ月のうちに、3回更新されます。
どうぞよろしくお願いいたします。
この連載は、本当に書くのが難しいです。
自分が書いているものが、
面白いのか面白くないのか、さっぱりわからないのです。
途中で、あまりにも面白くない気がして、
つい手がとまったりるすると、もう五里霧中です。
どうしていいかわからなくなります。
自分のことを書くのが、こんなに難しいとは……。
「こんな面白くないものをよく書くな」と、
読者として思うことは、誰でもあるでしょう。
しかし、私はもう、人が書いたものについて、
そんなふうに思うことはできません。
書いている当人には、それが面白いかどうか、
わからないのです。
これは本当に困ったことです。
カフカについて書いているときは、
カフカは面白いわけで、
そこは確信していますし、まったく揺らぐことがありません。
あとは書き方の問題だけです。
しかし、自分のことを書く場合は、
そういう根本からして揺らぐわけで、
カゼで味覚がおかしくなっているときに、
初めての料理を作るようなものです。
というわけで、内容の保証はまったくできませんが、
少しでも、面白いとか、興味深いとか、
そんなふうに思ってくださる方がおられたとしたら幸いです。
恥だけさらして、何の意味もないのかもしれず、
気分は落ち込みますが、
なんとか頑張っていこうと思っております。