3年目突入!『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』連載中の月刊『望星』5月号が発売に! | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。
文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』を連載させていただいている、
月刊『望星』(発行・東海教育研究所 発売・東海大学出版部)の5月号が発売になっています!

 

 

 

 

http://www.tokaiedu.co.jp/bosei/
 

よろしかったら、ぜひ!

 

今回から、連載も3年目です。ありがたいことです。


3年目の初回は、「世界を旅してきた落語」というテーマです。

 

落語というと、着物に扇子に手拭いで、

日本の古典芸能という感じですが、

古典落語の原話をたどっていくと、

じつはそれは世界に広がっていきます。

 

今回はその一例として、

紀元前五世紀以前から存在し、

はるかナイル渓谷から、口から耳へ、耳から口をと、

はるばる日本まで伝えられてきて、

落語となった噺をご紹介します。

 

古今亭志ん生も十八番としていた、とても有名な古典落語です。原話がわかると、「それでだったのか!」と腑に落ちることも。

 

落語が大切なのは、

日本の古典芸能だからというだけでなく、

世界中の口承文学の生き残りだからでもあります。

長い期間、長い距離を渡ってくるほど面白い話が、

日本の落語では、

「現役の語り芸」として今でも語られているのです。

これはすごいことです!

ぜひ世界に思いをはせて聴いていたたきたいです。