『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』を連載させていただいている、
月刊『望星』(発行・東海教育研究所 発売・東海大学出版部)の3月号が発売になっています!
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望星 2017年 03 月号 [雑誌]
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よろしかったら、ぜひ。
昔話をお年寄りがすると、
子供が「それ間違ってるよ。本に書いてあるのとちがう!」
と言ったりするそうです。
あるいは、昔話で有名な地に行くと、
「これが正しい内容」と教えられたりするそう。
でも、それはとても悲しい思い違いです!
昔話に「正解」はありません。
昔話は、口から口に伝えられ、どんどん変化していくもの。
変化するからこそ、じつは逆に、肝心なところが残っていって、
どんどん面白くなります。
これは落語も同じこと。
「変化」させていくことこそが、「保存」のためにいちばん肝心なことです。
昔話や落語を、あるかたちで固定させてしまったら、
すべての虫をピンでとめてしまうようなもので、絶滅してしまいます。
昔話や落語は生きています。
日々、変化し、だから長く長く生き続け、進化しつづけています。
でも、口から口に伝えていくと、
伝言ゲームみたいに、むちゃくちゃになってしまわないのか?
なぜ肝心なところはちゃんと残るのか?
そのあたりのことについて、今回は書いています。
よかったら、お読みになってみてください。