『PHPスペシャル』3月号に「孤独な心を癒す言葉」という原稿を書かせていただきました! | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。
文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

本日、書店・コンビニ・キヨスクで発売の
『PHPスペシャル』3月号に、
「孤独な心を癒す言葉」という6ページの原稿を書かせていただきました。

『「ひとり」の楽しみ方』という素敵な特集です。
 

「ひとりは素敵だ」と言えば、
「でも、さみしさも…」ということになりますし、
「ひとりはよくない」と言えば、
「でも、ひとりのよさも…」ということになります。
この単純に白黒つけられないところが、ひとりの味わいと言えるかもしれません。
孤独はグレーなものなのでしょう。

カフカは、
「人が暮らしている気配があって、
 でも実際には誰の姿も見ない、
 そういう家に暮らしたい」
と、まさにグレーゾーンでの生活を望んでいました。
つねに矛盾していて、白黒つけないところが魅力的です。
現実にはそんな家は無理ですし、
あったとしたら、幽霊屋敷という感じですが……。