『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』連載中の月刊『望星』11月号が発売に! | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。
文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』を連載させていただいている、
月刊『望星』(発行・東海教育研究所 発売・東海大学出版部)の11月号が発売になりました!

 

 

 


http://www.tokaiedu.co.jp/bosei/


どうぞよろしくお願いいたします!

 

今回は、リュティの発見した「耳の文学」の語りの法則について、たっぷりご紹介しています。
例にあげているのは、昔話、落語、そしてカフカやイタロ・カルヴィーノなど。
「耳の文学」と「文字の文学」は、口で語るか、文字で書くかだけのちがいではありません。語りの法則が、根本的にちがうのです!

 

「耳で聞いた物語を口で語る」
「本に書いてある物語を口で朗読する」
「口で語られた物語を文字で書く」
「最初から文字で物語を書く」
同じ物語であっても、こういうちがいによって、まったくちがうものになります。
このちがいこそ、私がもっとも気になり、愛するもので、ぜひお伝えしたいものです。