今発売中の『母の友』で、宮古島の昔話をご紹介させていただきました! | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。
文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

今発売中の『母の友』2016年11月号の
特別企画「こどもに聞かせる一日一話」で、
私も宮古島の昔話をご紹介させていただいています!

 

昔話の仕事は、すごくやりたかったことなので、とても嬉しいです。
宮古島の昔話は、とんでもなく面白いので、ぜひお読みになってみてください。

 

 

 

 

ロシアのニコライ・ネフスキーは、
「日本の古いものは縁辺部に残っている」として、
アイヌと宮古島の研究をしましたが、
その言葉通り、
宮古島の昔話は、いわば川の上流のまだごつごつした石のようです。
つるつるに磨き上げられてはいませんが、
だからこそ原初の魅力が横溢しています。
たまらない面白さです!

 

今回、『母の友』でご紹介させていただいた宮古島の昔話は、
じつは有名な「うさぎとかめ」の類話なのですが、
かめの勝ち方がちがっています。すごく意外な勝ち方ですよ。
アフリカの昔話にあるパターンで、それが宮古島にもありました。
そのことについては、またいつか詳しく。

なお、どの昔話を選ぶか、面白いものが多いだけに、かなり迷いまして、
宮古島の図書館の方に、相談にのっていただき、とても助かりました。
そのときに拝見した、昔話集には、新しい発見も多々ありました。
非売品の本がちゃんと置いてあり、相談にものってもらえる図書館は、素晴らしいです!