落語の連載の6回目です。『望星』10月号が発売になりました! | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。
文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』を連載させていただいている、
月刊『望星』(発行・東海教育研究所 発売・東海大学出版部)の
10月号が発売になりました!
どうぞよろしくお願いします!


望星 2015年 10 月号 [雑誌]/東海大学出版部

¥600
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出だしや展開はすごく面白いのに、
結末でガッカリということがあります
(個人的には映画『フォーガットン』が極めつけでした)。

逆に言うと、
どんなに魅力的な出だしや展開を思いついても、
いい結末を思いつけなければ使えません。
「結」のために、起も承も転も、かなり制限されてしまっているのです。

結末に縛られることなく、とにかく面白い出だしにして、
後でたたむことなんて考えずに、話をどこまでもふくらませるだけふくらますことができたら、
今までにない面白い物語が誕生するのではないでしょうか?
まさにそれが「落語」です。
それを可能にするのが「落ち」です。

というようなことについて、今回は書きました。
物語について興味のある方は、ぜひお読みになってみてください。

なお、なお、今回の『望星』の特集は、
「70年前の子供たち——遊び・食べ物・戦争・疎開」
です。
http://www.tokaiedu.co.jp/bosei/