新潮社のほうで、
POPを作ってくださいました。
その画像が届いたのですが、
驚きました!

たしかに、カフカはこういうことを言っていますし、
この本の中でも引用しているのですが、
まさかこの言葉をPOPに選択されるとは!
新潮文庫の『変身』といえば、
もう100刷を越えていて、
たくさんの人たちに長く読み継がれています。
私もそうでしたが、
まず最初のカフカの本としては、
新潮文庫の『変身』を手にとる人が多いのではないでしょうか。
その大切な『変身』をけなすかのような言葉をPOPを採用されるとは!
私からはとても提案できませんし、
『変身』を出している新潮社だからこそできる、
とんでもなく大胆なPOPだと思います。
『変身』と、このPOPが近くに並ぶこともありうるわけで、
新潮社の方の挑戦的で冒険的なアイディアには脱帽です。
なお、カフカは自分の作品をとにかく徹底的にけなす人なので、
この言葉は本気にしないでくださいね。
『変身』は大名作です。
けなせるのはカフカだけです。
ノーベル文学賞作家のカネッティは『変身』についてこう言っています。
「彼(カフカ)は、もはや断じて追い越すことのできないものを書いた。
……この世紀の数少ない偉大な、完成した作品を彼は書いたのである」
……
Twitterでやりとりさせていただいている方が、
POPが書店に置かれているところを、
撮影してくださいました。
なんともありがたいことです!
https://twitter.com/poncho_noramot/status/529621491378184192