とくにセリエル音楽が好きなのですが、
ジャン・バラケという作曲家については、
昔、友人に教えてもらうまで、名前も知りませんでした。
というのも、
前衛音楽というだけで、
なかなか得られなかった上に、
バラケはその中でも、
「彼の態度はほとんど孤立無援に近く、楽壇から遠のく結果となってしまった」(Wikipedia)
あまりにも完全を求めるがゆえに、
未完の作品も多く、
作っても発表しない作品もたくさんありました。
そのあたりは、カフカとも似ています。
「1964年には交通事故に遭った上に
自宅が火事で焼失。
その後は病気に悩まされた末に1973年、45歳で死去」(Wikipedia)
なんとも残念なことです……。
いちばんのオススメのCDはこちら。
Sonate Pour Piano/Jean Barraqué

¥2,812
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公式に発表されたのは、たった7作品のみ。
そのすべてを、下のCDで聴くことができます。
バラケ:作品全集 (Jean Barraque: Complete Works)/CPO

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「『30作ほどあった』とされ生前失われた事になった
「夜想曲嬰ハ短調」、「交響曲」、「無伴奏バイオリンソナタ」、三つのピアノソナタなどは、
実は遺族が管理しており存在が確認されている」(Wikipedia)
とのことです。
YouTubeに、Pi-Hsien Chen の演奏で、
「Sonate Pour Piano」がありました。
Barraque- Sonate pour Piano (1/5)
追記:
Pi-Hsien Chen の演奏が入っているのは、このCD。
Douze Notations / Third Piano Sonata/Boulez

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で、誰も感心のある人がいなさそうでも、
ブログを書いてみるもので、
なんと、バラケの最新録音があることに気がつけました!
ピアノ・リサイタル・イン・パリ (Recital De Piano - Liszt, Debu.../ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ

¥3,238
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解説より。
「ピアノ界が今最も注目する若き天才ピアニスト、
ジャン・フレデリック・ヌーブルジェが
2011年にパリで行った話題のライブ録音が待望のリリースを迎えました。」
「フランスの現代音楽家ジャン・バラケ(1928-1973)の
ピアノ・ソナタを取り上げたことで高い注目を集めました。
バラケの作品は……極めて高い難易度から演奏されることが殆どないピアノ・ソナタ。
無機質ながらも時に激しく繰り広げられる音の連続には、
同年代に活躍する若きブーレーズの作風も思わせます」
早速、注文しました。
TOWER RECORDSがいちばん安かったです。