ミラン・クンデラ『出会い』 わくわくする本がある喜び! | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。
文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

家に戻ったら、
ミラン・クンデラの新刊が届いていました。

出会い/ミラン クンデラ

¥2,520
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評論集です。

私は基本的に評論などより、
小説のほうが好きなのですが、
クンデラに関しては、
評論が大好きです。
『小説の精神』
『裏切られた遺言』
『カーテン』
どれも絶品です!

この本もきっと素晴らしいことでしょう。
これから読めるかと思うと、
嬉しくてわくわくします。

そういう気持ちになれる新刊、
最近、減りました。
私が鈍くなったのか、
面白い本が少なくなったのか、
両方なのか……。

それにしても、
フランスではこの本、
2009年に発売されて、
初版20万部がたちまち完売して、
さらに売れ続けていたそうです!
初版20万部!? さらに売れている!?
フランス恐るべしです。

日本のほうはと言うと、
訳者の方があとがきで、
「このような地味で反時代的な本を出版するのに、
 ひとかたらなぬ尽力をしていただいた……」
と出版社などにお礼を言っておられます。
う~ん。

でもまあ、
とにかく出版してくださる出版社があって、
素晴らしい訳者にも恵まれていることを、
喜びたいと思います。