東京に無事、着きました 気温とホームシック | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。
文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

昨夜、東京に無事、着きました。

飛行機は、またしても、飛行機頭痛が起きて、

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という状態。
他の人はのんきにしているのに、
なぜひとりだけ苦しむ。
こううことが多いなー。
「他の人にはやすやすできることが、
 自分にはできない」
というようなカフカの言葉をかみしめつつ、
それでもなんとか到着。

寒さは覚悟していましたが、
頭では覚悟していても、
やっぱり身体はビックリ。

それにしても、
身体も心も、すっかり沖縄慣れしていることに、
驚きました。

久しぶりの電車で、周囲の人々の行動が新鮮でした。
あたりかまわず咳をして、
タンを吐いて、
大きな声でしゃべって、
話の内容も、攻撃的。
都会の「そばに人がいても、いないことにするルール」は、
私は基本的に大好きだったのですが、
ちょっと苦痛に感じてしまって、
驚きました。

雨の深夜のタクシー乗り場では、
荷物をトランクに入れたりしていたら、
待っている若者たちから、
「ボケがぁ」
「死んでくれって感じ」
などの声援が。

身も心も冷えて、
久しぶりの家に戻ると、
壁も床も心底冷え切っていて、
フロに入ろうと裸になると、
ガタガタ震えてとらまくなりました。

今度はこれを思い出しました。

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部屋が寒くて、3時まで眠れず。
ふとんもむしろ、寒さのサンドイッチ状態。

「沖縄に帰りたい」と、
生まれて初めて、
ホームシックというものを感じました。

大学で、知り合いも友達もいないところで、
初めてひとり暮らしをしても、
ホームシックを感じることはまったくなく、
東京に引っ越したときもそうで、
自分はそういうものは感じないんだと思っていました。

でも、そうではなかったようです。
意外と、寒さとホームシックは関係しているような気がしますが、
どうでしょう。