「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。
文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

【ラジオ出演のお知らせ】

本日9月28日(日)の深夜28時(26日月曜午前4時台)

NHK「ラジオ深夜便」で、

『絶望名言』の放送があります!

 

今回は小泉八雲の名言をご紹介します。

 

 

 

 

こちらでお聞きいただけます。

https://www.nhk.or.jp/radio/player/

 

どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

私、小泉八雲が大好きで大好きで…。

妻の小泉セツさんが、八雲が亡くなった後に語った『思い出の記』を聴いたら、誰でも小泉八雲を好きにならずにはいられないと思います。

こちらに無料の朗読音源がありますので、よかったらお聴きになってみてください。

 

 

 

 

「ある夕方、私が軒端に立って、湖の夕方の景色を眺めていますと、直ぐ下の渚で四五人のいたずら子供が、小さい猫の児を水に沈めては上げ、上げては沈めして苛めて居るのです。私は子供達に、御詫をして宅につれて帰りまして、その話を致しますと『おゝ可哀相の小猫むごい子供ですね――』と云いながら、そのびっしょり濡れてぶるぶるふるえて居るのを、そのまま自分の懐に入れて暖めてやるのです。その時私は大層感心致しました」

小泉セツ『思い出の記』

 

 

「ある晩ヘルンは散歩から帰りまして『大層面白いところを見つけました、明晩散歩致しましょう』との事です。月のない夜でした。宅を二人で出まして、淋しい路を歩きまして、山の麓に参りますと、この上だと云うのです。草の茫々生えた小笹などの足にさわる小径を上りますと、墓場でした。薄暗い星光りに沢山の墓がまばらに立って居るのが見えます、淋しいところだと思いました。するとヘルンは『あなた、あの蛙の声聞いて下さい』と云うのです」
『思い出の記』小泉セツ

 

 

 

 

 

 

伊藤亜紗さんとオンラインのトークイベントをさせていただきます‼️
 

ジュンク堂書店池袋本店さん主催ですが、
オンラインなので、全国どこからでもご参加いただけます。
アーカイブもありますので、当日が無理な方でも大丈夫です。


伊藤亜紗さんとお話させていただける貴重な機会、
ぜひご覧ください!

 

10月22日(水)19:00~
『痛いところから見えるもの』刊行記念
「“ままならない体”と生きる」
頭木弘樹✕伊藤亜紗(特別ゲスト)

 

 

 

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新刊『痛いところから見えるもの』のインタビュー記事が掲載されました!

 

「痛みを抱えている人は、少しでも言語化して人に伝えられるように、痛い人のそばにいる人は、言葉にならない痛みを少しでもわかってあげられるように、本書を読んでいただけたら嬉しいです」

 

 

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新刊『痛いところから見えるもの』について、

川上未映子さん、白石正明さん、牟田都子さんが、

ありがたいツイートをしてくださいました!

 

 

 

 

 

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㊗️本日発売です‼️🎊🎉
『痛いところから見えるもの』文藝春秋

 

すべての"痛い人"
そして、"痛い人のそばにいる人”へ

 

 

 

 

恋に落ちると、

シェイクスピアやキーツに自分の心を代弁してもらえる。

だが、

頭痛に苦しむ人間に(中略)

役立つできあいの言葉はないのだ。

自分で言葉を作り出さねばならない。
――ヴァージニア・ウルフ

 

人の心と人の心は(中略)
傷と傷によって深く結びついているのだ。
痛みと痛みによって、
脆さと脆さによって
繫がっているのだ。
――村上春樹
 

どうぞよろしくお願いいたします🙇‍♂️

 

新刊『痛いところから見えるもの』について、
「本は人生のおやつです!!」の坂上友紀さんに、

本チャンネルでインタビューしていただきました‼️
坂上さんの熱量がすごくて、ほんと感激しました😭
ぜひご覧ください!
18時から公開です🕕

 

 

 

 

 

 


今年の私の本は、この1冊のみです。

 

 

 

私は今まで、"帯文"というのを書いてもらったことがなく、
今回が初めてです!
その初めてが、
鷲田清一さん
伊藤亜紗さん
というものすごい方々になって、
びっくりしました!
ありがたいことです🙏

 

川上未映子さんがツイートしてくださいました!!!

 

 

 


目次は、こんなふうになっています。
私が自分の痛みについて延々と語っているわけではなく(それは第1章だけで)、
痛みについて、いろんな角度から考えてみています。
たくさんの本を参考にさせていただきましたし、
文学作品からもたくさん引用させていただきました。

 

 

帯文をくださった、伊藤亜紗さんもツイートしてくださいました!