前回、ハンドピックの意味というタイトルで、欠点豆がどのような味がするのか検証しました。

もちろん一種類だけではわからないので、何種類かで試していこうと思っています。

 

そんなこんなで、今回焙煎した豆は、

エチオピア イルガチェフェ コンガ G2 フェアトレード&オーガニック

の生豆からピックされた欠点豆のなかでさらにハンドピックして、

①カビ豆、虫食い、未成熟など、1粒入っているだけでまずくなると言われている完全にダメな欠点豆 と、

②割れ豆や奇形豆などカビなどは生えてないけど、混じっていると焼きムラが起きて不味くなる要因になると言われている欠点豆

の2種類をフルシティロースト(深煎り)で焙煎しました。

その他にも、私が仕入れた豆の中史上一番おいしかった

③エルサルバドル オレンジブルボン ティピナ プロヴィテンシア ナチュラル 2021年度収穫分の欠点豆

をハイローストで焙煎しました。

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エルサルバドルに関しては、ほとんど欠点豆らしい欠点豆がなく、強いて言えばこれかな。っていう豆を中心にハンドピックしたので、あまり参考にならないけど、欠点豆ばかり焙煎していて、不味かったら1週間コーヒーが飲めないことになりかねないので、保険で焙煎しました。

 

焙煎された豆をそれぞれ、エスプレッソ、ドリップで飲み比べてみた結果、結論から言うと

全然おいしく飲めました

 

強いて言うと、ハンドドリップの時に①の完全にダメな欠点豆は、少しエグミやトゲトゲしたものを感じましたが、

欠点豆だけでなく、ピックしない状態で良い豆と混ざっている状態だと、むしろいいスパイスになるというか、いいアクセントになるんじゃないかなと思いました。

 

②の欠点豆に関しては、私がいつもハンドピックした豆を焙煎した時に感じていた物足りなさや平べったい感じが無く、主張するところは主張してきて、美味しく感じました。

 

エスプレッソ抽出後カフェラテして飲んでも、①の完全にダメな欠点豆が、ガツンと来る苦味が際立って美味しいとさえ思えました。

 

今回の気づき

ハンドピックするとスッキリ飲めるので、私が目指していたコーヒーが苦手な方や子供でもゴクゴク飲めるコーヒーに近いものになると思います。
でも私自身からすると、優しすぎるというか、薄っぺらいというか、物足りなく感じてしまう。
ハンドピックがコーヒーの産地が持つ特徴の一部を消してしまいかねない行為をしているんじゃないかと気づきました。
 
今回のエチオピアは欠点豆が多く、大きさもまばらなのが逆に特徴だったりするので、その豆をピックすることなく提供することが大事なんじゃないかなという思いが強くなりました。
 
今回は深煎りがメインだったので、煎り加減が変わると印象が全く変わる可能性があるので、次回は、グアテマラの欠点豆を中煎り又は浅煎りで検証してみようと思います。