中身はほぼ終わったので後は外側。
そして外側は今回いじる気はないので、気になるところだけ継ぎ目を整えたり、穴を埋めたりするくらい。
コスモハウンドのお粗末さが気になって、チョコエッグの旅客機を削って前半分を作り直してみた。
明らかに前よりは似ている、はずなのだが、完成度が上がると、不足しているところがより目についてうーん、となる。
いわゆるロボットの「不気味の谷」に似ている。横軸を完成度、縦軸を満足度にしたとき、完成度が上がれば比例して満足が上がるはずが、100%にいく手前ではむしろ足りないところがより気になってしまって満足度をぐっと引き下げるのだ。
だから完成まであと数歩というところで止めるのが気持ちが悪かったり、完成が近いと手が止まらかなったりする。模型やものづくりを趣味とされる方ならこの感覚共感していただけるのではないだろうか。
というわけでつらつら眺めて、うーん、もうちょっと手を入れよう、と思ったりするわけだが、そんな私の腕を押さえつけるもう一人の私がいる。
「そもそもコスモハウンド好きじゃないだろ?」
「どうせ今後出るプラモに付随したりして、作ったのが馬鹿みたい、みたいな状況になるぞ?」
「ハッチが開いたとき何にもないのが寂しい、それだけの動機で作ってるんじゃないのか?」
そんな声に私は力なく頷いて、ハッチのすり合わせの方に作業を移したりするのだ。






