プロジェクトB子 始動編
ブラックタイガーを作っていてふと、機体のデザインをスカートに見立てることができることに気がついた。
思えば軍艦でも馬でも、女の子に擬人化することで耳目を集め、それまで訴求しなかった層からも意外なほどの人気を得ている。
ブラックタイガー保護活動家として、その存在をアピールするためにできることはやってみるべきではないか。
ブラックタイガー擬人化プロジェクトの開始だ。
…と思い立ったものの、私に女の子の絵など描けない。
上の子供がやたら絵がうまくなっているので頼んでみようかと思ったのだが、打診してみても色よい返事は得られなかった。
…まあいい、いずれその気になってくれるかもしれない。その時に、こういう感じでお願いしたいというラフなデザインだけでも書いておくことにした。
…いやいやいや、我ながらひどいなこれ。デッサンもひどいが、舞踏会にでも出そうなシルエットのスカートなのに足首丸出しの裾丈とか。
もっとスカート丈は短くして、エナメルブーツでも履かせてアグレッシブさを出して…、プロポーションがおかしいから修正、また修正、と机の上に消しゴムかすの山を築きながら詰めていくと…あれ、案外まとまってきたぞ?
時間と手数をかけさえすれば案外私でも人を描けるんだなあ。知らなかったよ。
目はとりあえずマンガ的な〇 〇にしているが、アップの時にもそのままだとなんだか人間らしくない。
顔部分を拡大コピーして、また消しゴムかすを大量生産しながら目のデザインを詰めていった。
ブラックタイガーの擬人化である以上、吊り目で、前髪に少し目の上辺が隠れるようにしたい。
うーん、なんかぎこちないなあ。
あとはデジタル化しながら調節してみよう・・・ということで子供に使っているソフトを教えてもらい(MediBang Paint)、ふたたび地道な作業を繰り返し繰り返しして、なんとかできあがった。
引きやギャグタッチのシチュエーションならこの〇〇目バージョンもありかな?
大変だったが案外お絵かきも楽しかった。
で、作りはしたものの、これを何にどう使うかということになると特に思いつくこともない。
とりあえず今後の保護活動のマスコットキャラとして適宜ご登場いただこうというくらいだ。
ブラックタイガー子、略してB子、ご愛顧ください。